「　『　　』　」　

「　『　ごきげんよう　』　なんてガラじゃないけど。まあ、　『　私　』　はそんなガラだし。あー、…　…　『　ごきげんよう！　私の愛しい流れ星たち！　』　…　なァんて、ね。　『　わたし　』　の頃の方が気が楽だったなあ。…あいしてる、よ。　」　

「私、さあ。」

「自分の顔、嫌いなんだ。」


「だって、面倒臭いから。」

「知ってる？」

「人間ってさ、美しいものが好きなんだよ。」

「美しいものに、人間も例外じゃない。」

「ほら、私の顔、綺麗でしょ？」

「自慢でもなんでもないけど。」

「この顔のお陰で、何十回何百回何千回何万回。」

「数え切れないくらい厄介ごとが振ってきた。」

「死にたくなるようなことだってあった。」
「まだトラウマに残るようなことだってあった。」

「でも、さ。」

「この顔じゃなかったら。」

　『　？？？　』