履歴書

【芸名】Night Escapeの中で使用する名前をお書きください。
【名前】任意です。記入する場合はふりがなもお願いします。
【性別】任意です。
【年齢】任意です。
【証明写真】任意です。提出する場合はあなたが一番〝自分らしい〟と思えた写真をお願いします。
【職歴】インターネットで活動したことがある場合はご記入ください。
【志望動機】Night Escapeもしくは企業で活動をしたい理由を教えてください。
【アピールポイント】一言でも、何千字でも構いません。あなたが思うあなたの魅力について、私たちに教えてください。
【本人希望記入欄】希望などがあれば記入してください。

❏ 

────彼/彼女たちをよく見ている〝 観測者 〟の皆様方から彼/彼女たちについて伝えたいことがあれば記入してください。彼/彼女はこんな性格だとか、こんなことを言っていただとか、何を書いても構いません。自由記述です。

テンプレ(コピペ用)
【芸名】【名前】【性別】【年齢】【証明写真】【職歴】【志望動機】【アピールポイント】【本人希望記入欄】

*CSを作成する場合は前半の記入は必須、後半は任意となります。後半部分に関しては普段のCSと同じように記入していただいて構いません。

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櫻井さん (98phuchp)2025/2/15 17:16 (No.128583)削除
〖 芸名 〗

夢田 櫻七

〖 名前 〗

桜庭 小桃 

ーSakuraba Komomo

〖 性別 〗



〖 年齢 〗

28

〖 証明写真 〗

(添付された写真。貼り方を間違えたのか、斜めに貼られている。)



オレンジの髪は息を飲む程に綺麗で、理想。女の子ならだれでも憧れたことある派手髪にしたって、痛みは微塵も見せない。腰に届かないけど肩よりも長い髪の毛。根元から毛先まで、手入れの行き届いた髪。


洋服の好みはストリート系。ストリートスナップにも撮られたことがあるくらい、オシャレだと思う。
自分は寒がりだから。膝上までの白ニーハイは必需品だ。対面面接の時だって、スーツの中に間違えてもこもこの靴下を履いて行っちゃったの。バレなかったし、暖かかったからまあ結果的にいえばOK。

まぁ世間一般的に言っても可愛いほうじゃない?なんて、言ったら誰かに憎まれるかな。それでも、自分から見たらこの顔は好きだ。親からの顔が憎いだとか、親からの遺伝が憎いとかそういうはない。お母さんも最初のお父さんも顔はかっこよかったし、この自分の顔は気に入ってるかな。この愛嬌たっぷりな顔、ぱっちりな目。



なんて。ほんとに自分の顔が好きだと思ってるわけじゃないよ


目立つのは肌荒れ、ニキビ、乾燥。開いた毛穴。
鏡を見るとそこだけ目立って見える。気にしすぎかもしれないし、他人はそこまで見てないのも知ってるけど。可愛い自分が可愛くなくなっていく瞬間が、嫌で嫌で仕方がない。

化粧で誤魔化してるからマシなんだよ。

化粧をしていない時の顔は見せられたもんじゃなくて、もう怪物みたいで。鏡で見たときの顔を自分のものだと認識したくない。

化粧したら可愛いと思うけど、しなかったらただのブス。

だから現場には1番に着くし、全部自分で家で済ませてくる。

見せたくないから。何だか私の心の汚さを表してるみたいで。見ないで欲しいと思った。

だから隠してるんだよ。可愛い私になるために

〖 性格 〗

優しく、模範的で、落ち着いている。
品行方正、なんて言葉は彼女が起源だとも言えるくらいに、その言葉が似合う女性。

彼女はたまにタバコの匂いをさせる。お酒の匂いをさせている時もあるけど……きっと付き合いだよね?だって、あの人がタバコとかお酒とかする訳なくない?あんな、天女みたいに優しい人が。

スタッフにも、下っ端の人にだって挨拶は欠かせないさ。「おはようございます」「こんにちは」「さようなら」この3つは彼女の口から絶え間なく流れ続けていた。まるで、一生流れ続ける滝のように。「ありがとう」も欠かせなかった。

本社に来て仕事があった時、彼女は目が合うとニコッと微笑んで会釈をしてくれた。本当に大人の女性で、落ち着いている所が、こう…かっこいいと言うか。

私が転けた時に、彼女は絆創膏をくれた。心配してくれた。私の名前も何も知らないのに、助けてくれた。かっこよくて、惚れちゃいそうだった

だが、彼女の"ガワ"はそんな落ち着いていない。猪突猛進で、ワガママで、幼稚で。彼女と似ても似つかない。悪く言えばガキっぽい。良くいえば素直だ。

でも、彼女も時々幼稚さを見せる時がある。
何も理由が無さそうなのに機嫌が悪くなったり、自分の思い通りに行かないと、目に見えて気分が悪くなる。七変化、というほどでも行かないが、喜怒哀楽はしっかりしていると思う。

これと"ガワ"が関係しているかどうかは知らないし、知ったこっちゃないけど。彼女の内側を、覗いてみたいと思った。




心に傷をつけられた時の対処は手馴れたものだ。無視すればいい。でも、無視できないのが私だ。いちいち病んで、配信を止めて、1人になりたがる。なのに、人に話を聞いて欲しい。

私は人と自分との間に一つ線を引く。
仲良くしたくないわけじゃない。もっと仲良くしたいけど。でも、内側に入られると土足で頭を踏みつけられている感覚になる。

みんなと仲良くしたいし、話して笑い合いたい。でも、どのグループにいても私だけ1人浮いている感覚がする。仲良くなろうと思うよ。話したいと思うよ。でも、君たちは私を避けるでしょ?

大袈裟かもしれない。だけど、仲良くしたいというのはただのワガママ。そのワガママを、私はずっと隠し続けていた。内面を見られて、失望されて離れられるのが怖いだけ。

外の私は品行方正で模範的で。自分には厳しく、他人には甘い。憧れられる先輩で、尊敬される自分だと思っている。

そんなのが、みんなは好きなのだ。

ワガママな私は、みんな嫌い。

そんなの分かりきっていること。それなら、私を抑えるのみ。ワガママで傲慢で。自分の思い通りに行かないとキレる私はさよならだ。もう一生、この私が顔を出すことは無い。私は今のこの正しい私だけ。ワガママな私は、もう居ない。

でも時々、話を聞いて欲しくなる。
1人だけになら、弱みを見せてもいいのかもしれないと思ったりもする。でも、その相手がいないんじゃ仕方がない。

同期?

同期はいい存在だ。信頼し合える、いい存在。

でも


でも

なんか。嫌。

嫌いなわけじゃない。憎いわけじゃない。なのに、何故か弱みを見せたくない。失望されたくない。離れて欲しくない。

これは、1種の依存かもしれない。


〖 職歴 〗

5年前、歌舞伎町で夜職してました。なので、話術にはそれなりに自信があります。

別に偏見を持たれたって構いません。この仕事に誇りがありますから。

すぐやめましたけど。その後はすぐではありませんがVTuberを始めました。

名義は

……なんだっけ。まぁ、面接官さん達が覚えてますよね。

それで、活動させてもらっていました。

……以上です。

〖 志望動機 〗

まず初めに。

この会社には私のような人材、細かく言うなら人をまとめられるような。積極性があり、誰とでも交友関係が保てるような人間が、必要だと思ったから、が大きな1つの理由です。

それに、

私の居場所はここだと思ったから。

親がいない私。母子家庭とも父子家庭とも言えない私を救ってくれたのは、いつでもテレビの中の、携帯の中の人でした。

それに、なりたかったんです。

皆に夢を与えるような、話すと場がわっと盛り上がるような。そして、皆に尊敬されるような。

見ただけで人は皆笑顔を浮かべるそんな職業に、憧れてきたためです。

ただ、私の志望理由はそれだけです。

そこで、このスカウト、お誘いを受けた。VTuberとはVTuber同士とだけしか交流できないという常識を変えてくれたのもこの会社で。私の人生を変えたのもこの会社だと言っても過言ではありません。

ですから。

ぜひ、私をこの会社の一員にしていただけ無いでしょうか。

〖 アピールポイント 〗

私のアピールポイントとして、この巧みな話術だと思います。

人をおだてたり、喜ばせたり、喜怒哀楽を操ることは簡単です。

言い方が悪いかもしれませんが、人のコントロールが得意です。

この巧みな話術は、夜職をしていておじさんたちに話を振られた時のためです。話にはオチをつけて、最後には相手が話せるように話題を持っていき、気持ちいくらいに良いリアクションをする。

人によっては、気持ち悪いと感じるかもしれません。ですが、私にはこれが特技。これしか特技がありません。

もし、これ以外に特技を言えと言うなら




顔。

顔のみです



〖 本人希望記入欄 〗

今のガワとは真逆にしてください。

そして、良い同期をください。ワガママかもしれませんが、普通に話し合える同期をください。

最後に……



いえ。なんでもありません。


〖 🗣 〗

「 やっぱり、夜職感は抜けないのねぇ 」
「 お水ってイメージ強いけど…まぁ親切よね」

私の顔は整形などしてない生まれたままの顔。

ただちょっと、生まれた時はブスで、ちょっと努力をして変えた。昔の私を捨て切りたかった

女性からはお水や夜職とあだ名をつけられ本当の名前は知れ渡ってないけど。仲良くしたいから今日も私は知らんぷりをする。

気づいてるからね。私のこと言ったの。

知ってる?あなたたちの夫もうちの店、来たよ。

「 最近妻がうるさいんだよね 」

なんて言ってたよ。知ってる?

知らないよね。それだけ、私には魅力があるのよ。あなたと違って、ね!

〖 僕しか知らない君 〗

君の誕生日は7月2日で、うどんの日で、クレマチスが誕生花。花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」「策略」で、君にピッタリだね。

今年の誕生日は何がいい?お花?手紙?それとも君のほしい物リスト?君の家は知ってるからさ。郵送で届けてあげるね。あっ、手渡しがいい?じゃあね、いつも君がいるあそこのカフェに行くね

身長は159.9でちょっと小柄で華奢だよね。腕なんてもう細い!白くて細い腕はディズニープリンセスみたいだねぇ。体重は50kgに最近なったんだよね!君は昔っから細いんだから。周りの子に比べて、大人の女性になる準備も遅かったよね!今日は家にお赤飯、届けにいくね!

僕、昔から君の事見てるよ。


ずっと、ずっと、


君が学校で怒られて泣いたのも


中学の卒業式で大泣きしてたのも


全部、知ってるよ。可愛いねぇ。


結構前に、お店で相手してくれたよねぇ。

優しく笑いかけてくれて。相手してくれたよね?覚えてる?

僕はずっと、覚えてるよ

〖 SV 〗

「 あ〜…えっと、初めまして! 」
「 あ、いやテンション高すぎかな…ごめんね 」

「 配信の時はマイク調節気をつけてね。リスナーさんの耳に届きやすい音量で 」
「 声かわいいのに聞こえづらくちゃもったいないでしょ? 」

「 あ〜飲み会?私お酒強いけど色々大丈夫? 」
「 じゃ、朝まで付き合ってもらおうかな 」

「 前職?…うーん、人を楽しませる職業…かな 」

「 あ、タバコの匂いしてた?そんなに吸った覚えないんだけどな〜…気をつけるね、ごめんね 」

「 櫻七と私似てないからわかんないよね 」
「 私=櫻七だから。覚えといてくれと嬉しいな 」


-------------------

「 ○○さん社長さんなんですかぁ?え〜すごい!かっこいい〜! 」

「 んーとねぇ、あたしは今シャンパン飲みたい気分かなぁ…?」
「 シャルルエドシック入れてくれるのぉ?ふふ、嬉しい 」

「 アフターですかぁ? 」
「 え〜、あたし基本アフターしないんですけど…○○さんにならしちゃおっかな?これ、2人だけの秘密ね? 」

「 本命?そりゃあ○○さんだけだよぉ。 」
「 本番…?は、ちょっと今日は無理かなぁ…? 」

〖 💭💭 〗

私は家出を良くしてた。家にいたくなかったから。

家にいたって、痣が増えていくだけ。八つ当たりされるだけだから。

私はよく、コンビニにいた。

そこには大人がいっぱいいるから。相手をしてもらえるから。

深夜のコンビニ。静まり返った住宅地。

うるさい家よりもっともっと居心地が良かった。

コンビニの前には、怖い大人がいっぱい居た。金髪で、スカートはパンツが見えちゃいそうなくらい短かった

でも、かっこよかった。誰からなんと言われようと、自分がしたい通りにする姿が。自分に自信を持っている姿が。

私はその後、コンビニじゃなく公園で一人でいたけど。あのコンビニにいたら、話しかけて貰えたのかなとか、優しくして貰えたのかなとか。今でも考える

ああ、会いたいな。私、こんなに大きくなりました。なんにもお話してないし、目が合ったわけじゃないけど。

ずっと、あなたに憧れています。

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私の体は私のもので、私の体をおじさんに売っていたって、自由なの。
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11月、可愛い服を着て新宿におじさんと待ち合わせ。お金は4万もらった。
おじさんは46歳なんだって。私は23歳だったけど、別に歳とかやることやれば関係ないし、お金くれるならいいよ。何しても

1月、ホテル待ち合わせで渋谷でおじさんと。お金は弾んでくれたから8万。
この前のおじさんと同じ人だったけど、相変わらずホテル待ち合わせだから嫌い。これ以上ホテルで待ち合わせさせるなら切ろうかな。このおじさん。もうお金くれなさそうだし、食事だけにしよう

4月、誰とも待ち合わせしてないから渋谷で買い物。この前稼いだお金で洋服を買う。
知らないおじさんに手をつかまれた。私が立ちんぼだと勘違いしたらしい。立ちんぼなんてする顔に見えたってこと?ああもうめんどくさい。やることやれば解放してくれるんでしょ?そんなのやればいいじゃん。減るもんじゃないでしょ?
そしたらね、私が嫌がってるみたいに見えたのか、近くのサラリーマンがおじさんを警察に引き渡した。あのおじさんはこういうことをよくしてたみたいで、注意するようにって言われた。サラリーマンさんが、

「 あなた、前からしてたよね、こういうこと」
「 一生に一度しかない人生なんだから。自分のやりたいことしたら? 」

は?おじさんに何がわかるの?私は生きるためにしてるのに。これが私の人生なのに。これしないと生きていけないのに。

:
:

でも、したいこと、しようかな。したいことってなんだろう?自分の時間なんてなしにずっとおじさんと会ってたからそんなのなかった。

そのとき目についた、VTuberの看板。名前⋯は忘れたけど、とても可愛くて、とても楽しそうで。羨ましくてしょうがなかった。
私もあれになりたい。あれになろう!モデルを作るのにお金はあるし、声は可愛いと思う。機械に詳しい古い友人だっているさ。なんだ、簡単に始められるじゃん!とりあえず、企業に入るのは難しいから個人勢として。


モデルは可愛いのがいいな。でも、あの人みたいにスケバンっぽくてもいいな。ああ、楽しい!楽しいってこういうことなんだね!

:
:

それから数年。私の好みって感じの格好したモデルを使って活動してた。そこまで有名って訳でもなかったけど、トラブルもなく最高に楽しかった。この時間がずっと続けばいいと思ってた。

もっと嬉しいことがあった。ないとえすけーぷ?にスカウトされた。こんなあたしでいいの?あたし、何も才能ないよ。可愛くないよ。いいの?でも、スカウトされたんだもん。精一杯頑張んなくちゃね


‪- - - - - - - - - - - - - - - - -

VTuberを初めてちょっとした時は同接は余裕で1桁で。私のつまらない話なんて誰も聞いてないんだと思って何度も辞めようと思った。

でも、一定数毎回見てくれる人はいた。5人にも満たなかったけど、その人たちが居ればそれでいいと思えた。

配信のコメントは数分動かないし、同じ人のコメントで埋め尽くされていた。

それでも、見てくれて嬉しかった。私のつまらない話に耳を傾けてくれてありがとうと思った。

《声可愛いですね。チャンネル登録しました》

のその一言で、私の今までの活動が全て報われた気がした。

あぁ、あの人今何してるかな。今頃他のVTuber見てるかな。

今度は同接がもっと多くなった私の配信に来てください。絶対に見つけてやりますから

私が今も続けられているのは、あの人のおかげと言っても過言では無い

私、こんなに有名になりました。これでもっと、見つけやすくなりましたか?

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某年 12月24日 クリスマスイブ

あたしにサンタさんは来なかった。サンタさんなんて信じてないよ。でも、来てくれるって思ってたんだよ。あたしはね、可愛い髪下がりはいらない。可愛いお洋服もいらない。あたしはね、お父さんが欲しいな。優しくて、ぎゅっとしてくれる。酒飲みじゃなくて、家にはいつもいるお父さんがいいな。




一番最初のお父さんは怖かった。髪の毛は黄色で、背が高くて。怖かった。でもね、あたしには優しくしてくれたんだよ。カップラーメン用意してどっかいったり、たまに家に帰ってきてちょっと汚れたぬいぐるみを持ってきてくれたりしてくれたんだよ。でもね、お母さんはちょっとお父さんが苦手みたい。たまに扉の向こうに喧嘩してる声が聞こえたり、締め出されて部屋の外からは怒号が聞こえたりもした。でも、あたしはこのお父さん、好きだよ。優しくて、たまにぎゅってしてくれる。だけど、お母さんはお父さんが嫌だから。もう二度と会えないんだって言ってた。


2番目のお父さんは普通の人。でも、いちばん怖いお父さんだったな。普通に黒髪で、スーツを着ていて、普通に稼いでるんだって。なんか、夜のお仕事?だって。顔がかっこよくて、背も高かったからモテてたんだろうなって思った。でも、このお父さんはよくタバコを吸うみたいで。だけどあたしのお家には灰皿がないから。あたしの腕で消してたんだ。あたし、役に立ってる?あたし、便利?あたし、要らない子じゃないよね?
…痛かったよ。じゅわっと広がる痛み。熱かったけど、役に立ててるならそれで良かったんだよ。あたし、役に立ててるかな?


3番目のお父さんが1番仲良かった。サラリーマンで普通。背が高くて顔が整ってる。普通よりちょっと稼いでて、生活は楽だった。でも、高校に行くお金が無いって。お父さん、毎日夜お母さんに内緒で女の子がいっぱいいるとこ行ってるの知ってるよ。貯金を切り崩して行ってるのも知ってる。でも、あたし黙っててあげるから。仲良くしてくれればいいんだよ。ねぇ、今日は一緒にご飯食べるでしょ?

‪- - - - - - - - - - - - - - - - -

桜の旧字体は櫻。

だからといって、今からの私に関係は無い。

元の私の苗字は 「 櫻葉 」。

読み方も由来もほとんど同じ。なのに、なぜだか変えたくなった。

お母さんが嫌いだからじゃない。じゃあなんで?

多分一番最初のお父さんと同じ苗字が嫌だったから。でも、さくらば という読み方は気に入ってた。

心機一転。VTuberを始めた時に改名した。苗字を変えるのには時間がかかるしめんどくさいけど。それでもこの苗字が嫌で嫌でしょうがなかった

苗字は親から譲り受けたもの。大事にしなさいなんて言われたりするけど。できないから仕方がない

自分の名前は好きだ。苗字からのこの名前の響きも好きだ。だから、漢字だけでも。漢字だけでも変えたかった。

あいつから受け継がれた苗字をここで切りたかった。私は一人っ子で、あの男が他で子孫を作っていないなら。櫻葉という苗字はここで終わり。

私だって子供は作りたい。結婚して、平和な家庭を築きたい。

でも、また私がお母さんと同じことをしてしまいそうで鳥肌が立つ。

あんなやつと一緒じゃない。私はしっかりしてるけど。でも。遺伝子は変えられないし変わらないものだ。

もし私が虐待してしまったら?
「遺伝子だから」なんて馬鹿なことは言えない。

ごめんね。昔の櫻葉。
私、変わったよ。新しくなったよ。

産んでくれてありがとう。お母さん。そして、大嫌いなお父さん。


🇪🇸《 no voy a volver contigo 》

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ねえ櫻七、友達とは仲良くできてる?後輩には尊敬されてる?

私頑張るね。今日も夢田櫻七になるよ。


【 実は嘉承が、同期が大好きです。でもね、黙ってあげてて。本人は隠してるつもりだからさ! 】

うん。大好きだよ




「 今から配信始まるぜ!!ども!夢田櫻七でーす! 」
♡My💘Babyメーカー♡お借りしました
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夢川さん (9dy7i2py)2024/12/31 20:21 (No.126086)削除
【 芸名 】
爽田 泡夏 / ソウダ ウタカ

【 名前 】
西田 楓 / サイダ カエデ

【 性別 】


【 年齢 】
24歳

【 証明写真 】
( 画像参照 )
※個人勢時代のビジュアルも添付しています

【 職歴 】
爽田泡夏という名でVtuber活動を一年半程していました。また、その際にVtuberのドローレス・エストリエルバと配信者のおかげさまねくんと3人で「 三つ星 」というグループ名での活動をしていました。

【 志望動機 】
Night Escapeという新たなプラットホームにこれ以上ない魅力と可能性を感じたからです。現在、日本のエンタメ業界は事業問わず廃れていっています。エンタメ衰退期、という言葉を誰しも一度は耳にしたことがあるでしょう。しかし、私はVtuberの力を信じ続けていました。誰もが一度は夢見た魔法の力、姿形が変わることのないアイドル、脅威から守ってくれるヒーロー。バーチャルの世界では、どんなことだって叶えることができるのです。これを夢と言わずしてなんというのでしょうか。こんなに素敵な文化を廃らせるのは勿体ない、その想いを抱いて今まで私は活動してきました。その中で、貴社から頂いたお誘いは私にとって非常に興味深いものでした。今までにはなかったVtuberと視聴者の密な交流、そして四感が働くメタバース! 話題性は勿論のこと、これなら継続的に訪れるリスナーの確保も見込めることを確信しました。
ここでなら一度は廃れてしまったVtuber文化を私たちの手で再構築できる。そう思わせてくれたのです。
私は、貴社の素晴らしいプロジェクトの一員となり、再びVtuber業界を発展させたいです。どうか、よろしくお願いします。

【 アピールポイント 】
私はVtuberが大好きです。彼らはファンタジーの中の住人たちが私たちの前に現れたような錯覚を起こしてくれる。でもそれでいて結局は私たちとは違う世界に生きている彼らの生き様に、最高に胸を踊らされるのです。手が届きそうで、手が届かない彼らは私にとっての偶像なんです。
そして、私もそのバーチャルの世界に入れたとしたら。それはこの上ない幸せであってこの上ない重罪です。Vtuberを崇拝するような邪な思いを抱いている〝 西田 楓 〟はこの世界にとって不必要なものだから。そして、この罪を償うために、私は〝 爽田 泡夏 〟としてバーチャルの世界に生を受け、バーチャルの世界で育って、バーチャルの世界で息をするんです。これが私なりのVtuberとの向き合い方です。それゆえに、メタバースという、現実とバーチャルの境界線が曖昧になった世界でもきっと私は手の届かない存在である〝 爽田 泡夏 〟を演じることができるはずです。私が爽田泡夏として生きてきた17年+αの重みを視聴者の皆様にもお伝えして、爽田泡夏の存在をより確固たるものにします。
この、私のVtuberへの想いと演じる覚悟は他の誰よりも負けない自信があります。そしてそれは、誰かを惹きつける大きな魅力になるでしょう。

【 本人希望記入欄 】
現在活動中の爽田泡夏として、Night Escapeでも活動をさせていただきたいです。



【 容姿 】
身長160cm、スレンダーと言えば聞こえは良いけど、実情は肉が足りないだけの体つき。骨の形が浮く手は女性的、と言うよりも不健康と言う方が適切だ。端的に言ってしまえば弱々しい。激しい運動をすれば倒れてしまいそうで、頼りなくて。でも、〝 爽田泡夏 〟として舞台に立つとき。その姿は誰よりも確としているから、彼女のことがより分からなくなる。

ねえ、一体あなたは何者なのですか?


三白眼気味な黒い瞳に、きりりと厳しい切長の目元。二重は二重だが、腫れぼったいものであることと、睫毛が伏せ気味なことが相まって常に眠そうに見える。・・・だからと言って、不機嫌ってわけじゃあない。
彼女のトレードマークとも言えるであろう銀色の丸眼鏡。実は伊達。冷たく見える視線だって、レンズに遮られたらマシになってくれるだろうという思惑。・・・実際は。陰気臭く見える要因になっている気がしてならない。間違ってはないけど。
左目尻の下に泣きぼくろ。数少ないチャームポイント。

ねえ! 爽田泡夏はどこに行ったの? 
爽田泡夏の非実在を感じさせる大量のピアス。若気の至りとは聞くけれど、ピアスの数を数えるたびになんだか悲しくなってくる。・・・右に四つ、左に五つ。

そのくせ、髪の毛はまだ何色にも染まっていない黒のまま。再現性を高めるために、長さは爽田泡夏とお揃い。手入れも丁寧にしているようで、手触り抜群、絹のようなストレート・・・だが、本来は筋金入りの癖っ毛。雨の日には本来のうねりが顔を見せる。
髪型はバンズクリップを用いたまとめ髪が多い。前髪だってセンター分け。せっかく伸ばしたのに、勿体ない? でもしょうがない、だって似合わないのだ。どれだけ彼女に寄せたところで、結局彼女にはなれない。仕方ないと諦めて、ロングヘアの全長は自室だけに閉じ込めた。

濃くて太い眉毛に地黒の肌、厚い唇に平たい顔のつくり。生まれつき、かつコンプレックス。不細工って訳じゃあない、でも、自分の理想とは程遠い。だからと言ってメスは入れないし化粧品を塗りたくったりだってしない。ただ、現実を見て、静かに絶望して、夜に逃げるだけ。

〰︎〰︎〰︎

腰まで伸びた黒髪はポニーテール。重ためのぱっつん前髪に、輪郭を覆う厚い触覚。優しく垂れた瞳は深い青。黒襟のセーラー服に水色のスカーフを結んだ。身長は永遠に160cm。
同じ人なのに、何か違う。
『 そんなこと言わないで。わたしだよ。・・・爽田泡夏は、変わらないよ。 』

【 性格 】
Vtuberの歴史を変えた一人である爽田泡夏。その中身を解き明かしてみると、────存外、平凡な女であった。

西田楓単体として見るのなら、それはとくに面白みのない人。口下手で、あまり笑うことのない、話しかけにくい雰囲気を纏っている。だけどあなたたちに出会うとき、それは親しみやすい口調、表情、雰囲気に様変わりすることだろう。笑顔も話し方も年相応だけど、どこかあどけなく、近くて遠い────まるで、〝 爽田 泡夏 〟のような。
そうだ。彼女はあなたたちに対して、いつだって爽田泡夏を演じている。理由、は。・・・幻滅されないため。

だがしかし、演じていると言ってもやはりオフの時は物静かである。話しかければ前述のような姿を見せるが、一人の時は、まあ。話しかけたとて、微笑みは見せてくれるけど頑なに敬語は外してくれない。
正直、初見の印象は〝 らしくない 〟。爽田泡夏を信仰してるような人は、少し幻滅してしまうかも。だけど、ちゃんと彼女の言葉に耳を傾けてみて。彼女の話を聞いているうちに、いずれ彼女の綴る言葉の静けさと美しさは爽田泡夏のものであるといずれ納得することだろう。・・・そうなのだけど、そうなんだろうけども! どうしても、拭いきれない違和感がある。
いくら言葉の製造元が同じだとしても、爽田泡夏と西田楓であまりにも思考が違いすぎるのだ。爽田泡夏の持つ、天性であろう明るさもカリスマ性も爽やかさも無い。あるのは、ネガティヴで暗い、覗けば思わず顔を顰めてしまうような薄気味悪さ。それは、どこから由来したものなのか。本人の口から伝えられることはないだろうし、聞きたくもない。
ただ言えることは、Night Escapeにいる間の西田楓は〝 爽田泡夏 〟に思考がジャックされている。それはある種の強烈な自己暗示。
だから、Night Escapeで爽田泡夏を見かけても避けたりなんかはしないで。爽田泡夏はバーチャルの世界に生きている。現実世界で生きる西田楓とは全くの別人なのだ。

そう、思い込んでいる。



思い込んで、いる気になっている。

「 ・・・分からないんです。 」

/ 他人の考えてることがあまりよく分からない。だから、爽田泡夏で在るときには人の話ばかりを聞きたがる。分からないものには成れないから。
でも、一番重要なのは自身の考えていることが分からないこと。
もう、手遅れかもしれない。

【 過去 】
爽田泡夏は西田楓の憧れである。
爽田泡夏は西田楓元来のキャラクターではないし、だからと言って西田楓がゼロから生み出した訳でもない。爽田泡夏には〝 実在する 〟明確なモデルがいて、西田楓はそのロールプレイをしているにすぎないのだ。
・・・怖いでしょう、気持ち悪いでしょう。失望した? でも、爽田泡夏及び西田楓はそういう人なのだ。あなたが知らなかっただけで、あなたが思いを馳せてた女は最初からずっと、知らない人だったんだ。

・・・
・・


彼女の両親は共働きで少し放任気味だった。保育所では最後まで残ってたし、休日は二人とも疲れ果ててお出かけもできない。今日こんなことがあったんだよと話しかけたところで返ってくる言葉は冷たかったし、遊んでよと泣いてせがんでも面倒くさそうにタブレットを渡されるだけだった。ゲームに没頭したのも、Vtuberに魅せられたのも、全部それが原因だった。

それでも。だとしても!
少なくとも小学生の間ぐらいは、彼女は普通だったはずなのだ。普通に学校通って、普通に友達と遊んで、普通にゲームしたり動画見たりする、ありふれた女子小学生だった。周りには幼稚園からの知り合いばかりで、怖いものなしだったのだ。友達は沢山いたし、コンプレックスなんてなかった。・・・家に帰っても、会話らしい会話なんてなかったけど。それでも、金だけはあって放任主義だったので。欲しいと言ったものは全て与えられたし、ずっとゲームをしてようが動画を見てようが何も言われることはなかった。

狂い始めたのは、10歳になってからの話。
記憶力だけは良かった彼女は、いつだってテストは満点だったし、通知表だってほとんどがAで構成されていた。そんな彼女の成績を見た両親は〝 中学校受験 〟を勧めた。何かはよく分かってなかったけれど、これで両親が喜んでくれるのなら、と首を縦に振ったこと。そんな簡単な決断で彼女の人生が狂ったこと。
彼女は勉強に注力するために遊ぶことを制限された。学校が終わればすぐに送迎バスに乗って塾に向かう。晩御飯もそこで食べて、誰とも話さずにただひたすらに勉強だけをする。帰ってきた頃には22時過ぎで、帰宅してから風呂を済ませたら22時半。そのまま塾の課題と学校の宿題を終わらせて、時計の短針が長針に重なったところで慌てて眠る。平日はずっとこれだし、休日も塾に篭りっぱなし。友達と遊べるわけなかったし、インターネットにだって触れなかった。
大好きなもの全部遮断して、どうにか掴み取った合格。受かったと分かった時、喜んでいたのは彼女の両親ばかりで、彼女自身は合格した喜びよりも解放されたことへの安堵の方が大きかった。そのあとに、自由にしても怒られないんだという喜びが湧き上がった。事実、合格してからは毎日のように友達と遊んだし、今まで使えなかった分の反動みたいにゲームをした。久しぶりに、やっと、生きている感じがした。

そして入った中学校。
彼女は初めて自分が人見知りだということを知った。小学校の頃は、全員幼稚園からの知り合いで何もしなくたって勝手に相手が話しかけてきたのに。この学校には仲良しの子一人いない。今は何もしなかったら本当に何も起こらない。勇気を出して話しかけてみても会話は続かないし、そもそも、なんか、脳のつくり自体が違うみたいだった。
それもそのはず。彼女の学力はその学校のレベルには到達しないはずのものだった。何かの偶然で受かってしまっただけ。
勉強はわからないし、友達だってできない。どうやら自分は浮いているらしい。ただでさえ孤独で苦しいのに、親は理解も示さず成績について叱咤するだけだ。怒られれば怒られるほど、逃げる。一緒に遊べる友達はもういないから、ずっとゲームとインターネット。小さな頃から大好きだったVtuberが一番の心の拠り所。配信を見ている間だけは、現実のことなんて全部忘れられた。
でも、永遠に逃げることなんてできない。学校は休めないし、現実は簡単には変えられない。仕方ないから、ひたすら下を向きながら学校で過ごしていた。春からずっと、苦しかった。そんな時に声をかけられた。忘れもしない、7月6日のこと。

『 ねえ、そこのあなた! 随分と退屈そうだね。そうだ、私たちと一緒に楽しいことしない? 』
────艶々とした髪の毛に広がる光の輪が、さながら天使のようだった。
彼女は私にとってのマニック・ピクシー・ドリーム・ガール。

話を聞くに、彼女は3個上の高校一年生だそう。自分と登校するのに利用する電車が同じらしく、4月からずっと自分があまりにも楽しくなさそうな顔をし続けているのでどうしても気になって声をかけたとのこと。彼女は私に自分と同じ部活に入って楽しい学校生活を送ってほしいらしい。
正直、意味が分からなかった。そんな上手い話、と思ったし、馬鹿にされてるんだろうなとも思った。それとも、廃部寸前で誰でもいいから入ってほしかった? どうせ私じゃなくても良かったんだろう。
だけど、彼女の顔があまりにも真剣だったから、信じてみたくなってしまった。彼女だけが、閉ざされた学校生活の中での唯一の光に見えたのだ。

蓋を開けてみると、彼女との部活動はとても楽しいものだった。部活のみんなは優しくて、面白くて、部室にいる限り笑いが絶えることはなかった。教室にいる間は息ができなかったけれど、部室にいる間だけは思いきり呼吸することができた。部活のみんな唯一無二で、大好きだったけど、でもやっぱり一番の特別で憧れだったのは彼女──先輩だった。

先輩は、人見知りで到底馴染めそうになかった私を輪の中に積極的に入れてくれた。一人でいればすぐに話しかけてくれたし、沢山の悩み事の相談にも乗ってくれた。先輩はまさに理想で、憧れで、こんな高校生になりたいなと思わせてくれた。放課後なんかには一緒に遊びに連れてってくれて、時には奢ってくれたりだってしてくれた。与えられてばっかりなのが申し訳なくて謝ると、
『 全然! 私が楓ちゃんと話したいから今、こうしてるんだよ? 』
なんて朗らかに笑ってみせた。そして、こんなに自分のことを大切にしてくれる人は初めてで、先輩と過ごす時間が増えれば増えるほど、自分の先輩への想いは指数関数的に増えていった。

そして、反比例的にクラスの中では孤立していった。部活のみんな──先輩がいればそれでいい、と思ってしまったから。それ以外の人みんなに興味が無くなってしまった。先輩に会えるから学校は毎日行くし、先輩が行けって言うから授業にも学校行事にも全部出たけれど、本当に意味が無いと思っていた。退屈で、苦痛で仕方がない空間だったのだ、教室というのは。

それだけ大好きだったのに。どうしたって別れは来てしまうものだ。
中学三年生の夏──先輩にとっては高校三年生の夏。先輩は部活を引退した。理由は受験勉強のため。当然だ、先輩は真っ当に高校生活を歩んでいたのだから。
自分はといえば。ただただ義務感で授業を受けていただけで頭には何の内容も入っていなかった。当然、テストでは最下位近辺を彷徨っていた。だけど、親に怒られようが、担任に呆れられようが、クラスメイトに後ろ指さされようが、どうでも良かった。学校に先輩がいたから。
でも先輩が卒業するとなると話は違う。部活のみんなは大好き、だけどなによりも大切なのは先輩だった。その先輩がいなくなるこの学校にいる意味って、何? 先輩が引退して初めてこの現実に気がついた。
ねえ、本当に、ここにいる意味がない。

そこからは、徐々に不登校になっていった。部活動のみんなには心配された。申し訳ないなと思った。
親はもう怒る気力すら失せたようだ。勝手にすれば、と言われたので受験をすることにした。今の自分でも受かりそうなレベルの、通信制高校。もう学校という環境には懲り懲りだが、中卒というのは流石に親が許してくれなさそうだったので。

そうして、夏は終わり、秋が過ぎ、冬になって、一月。高校三年生は家庭学習になった。そうすればいよいよ学校に来る意味は無いので登校をやめた。もう、誰も何も言わない。
そしてあともう少しで春が顔を出す3月1日。高校の卒業式にだけ登校した。先輩と一緒に学校で過ごせる最後の日だったから。快晴の空の下、花束を抱えて笑う先輩は誰よりも綺麗だった。事情を知らない先輩は、私の顔を見るなり駆けてきて、
『 楓ちゃ〜ん! 久しぶりだね。卒業式来てくれてありがとう! そろそろ楓ちゃんも卒業だよね。でも〜、部活は引退しないでね? また遊びに来るからさ! 』
なんて言った。
その言葉に頷くことができなかった私はどんな顔をしていただろうか。先輩の顔を見れば泣いてしまいそうだったから、ずっと下を向いていた。そんな私の様子を見かねてか、彼女は私の顔を上げさせて、こんな言葉をかけてきた。
『 楓ちゃんったら、笑ってよ! 私はこの学校から卒業するけど、これからだって私と楓ちゃんは仲良しだし、なんだってできるんだから。ほら、ずっと一緒に遊んでね? 』
呪いだと、思った。私はこの学校から去ると言うのに、先輩は当たり前のように私がいる未来を信じているのだ。これは私の裏切りに他ならないのだけど、でも、無意識のうちに先輩が私の未来を縛っているように思えてしまったのだ。
その日はずっと、先輩の目を見ることができなかった。

四月になり、私は通っていた学校の進学を蹴り、通信制高校に入学した。私を取り巻くもの全てから逃げたかったので、一人暮らしをしたいと親に頼み込んだ。一か八かのお願いで、どうせ聞き入れられないだろうと思っていたが、意外と簡単に親は承諾した。多分、失望しきったのだろう。出来損ないの娘の顔はもう見たくなかったのだろうし、きっと期待はずれの自分のことなんかどうなったって構わなかった。何はともあれ、逃げる準備は整った。そうして、高校生になった春、私は隣県のマンションの一部屋に逃げ込んだ。

一人での暮らしは、ただ、ひたすらに自由だった。部屋に篭りっぱなしでも、ずっとゲームをしても、ずっと配信を見ていても誰にも怒られることはない。勉強だって、基礎からしっかりとやれば躓くことはなかった。口うるさく叱る親はいない。馴染めなかったクラスメイトとはもう顔を合わせることはない。私生活は自由だし一人暮らしは順調だし、不満なことなんか何もなかった、はずだったけど。
15歳、今年で16歳。世間では女子高校生と言われる年齢。初めて会ったときの先輩と年齢になってしまった。あのときの先輩はあれだけ輝いていた、憧れだった。のに、現実はこれ? またあの、呪いのような言葉が頭の中を過ぎる。
『 ──ずっと一緒に遊んでね。 』
ずっと、なんて無い。私が先輩の手を離してしまったから。ああでも、もっと、上手くやれたかもしれないのに。自分も、先輩みたいになりたかったのに。
現状には満足しているが、ずっと後悔している。いつだって、言い表しようもない感情が頭の中にこびりついていた。本当に、どんなときでも。出かけてるときも、勉強をするときも、眠る直前も。──当然、配信を見ているときだって例外じゃない。この時期は嫌な記憶から逃れるように暇な時間には配信をずっと見ていた。それでも、無意識下で思考は回る。延々と配信を見ているうちに、結びついた思考。

自分が、Vtuberになったなら。

Vtuberは私たちを裏切らない。なんてったって、彼ら彼女らはバーチャルの世界に生きている。バーチャルの世界の住人は、永遠を生きることができる。それは、ずっと。
バーチャルの世界でなら、私は理想の自分自身になることができる。勿論、女子高校生にだってなれるのだ。

思いつけば話は早かった。元々絵を描くのは好きだったのでイラストは自分で用意出来たし、興味のあることはいくらでも勉強できたのでLive2Dの知識も着実に入れていった。そして、Vtuberの命であるキャラ設定は、──先輩をモデルにした。
ずっと一緒にいたかった人、叶わなかった人。私が先輩になったなら、それも全部永遠にできるだろうから。烏滸がましいとは思ったけど、それでも少しでも先輩を手に入れたかった。
だって、先輩は人気者だから。私にとっての特別は先輩しかいなかったけど、先輩にとっての特別は沢山いたし、先輩が特別である人たちも沢山いた。私は数あるうちの一人にしか過ぎなかったのだ。
仕方のないことだけど、寂しかった。────でも私が先輩になったなら! それは、私のもの。先輩の魅力全部注ぎ込んで、少しのエンタメ性と特別感を織り交ぜた。それが、〝 爽田泡夏 〟のオリジナル。
大切にしたのは、永遠。それと忘れないこと。ずっとは、あるのだと言いたかった。もう、私を愛してくれる人から逃げたくなかった。全部、まとめて愛すために永遠に忘れないことを誓った。

そうして、一年以上の時をかけた準備が終わった。
自分はまだ16歳だった。しかし、爽田泡夏という人格に成るとき、自分との共通点は減らしたかった。だから、〝 わたし 〟には17歳になってもらった。配信を始めた日が誕生日であり命日。先輩に救ってもらった7月6日で時を終わらせた。わたしは、永遠に17歳を生きていくのだ。


・・
・・・

これが、西田楓が爽田泡夏になるまでの成り行きである。
さぞかし、気味が悪かったでしょう。そうでしょう、そうでしょう。だけど、16歳にとっての西田楓にとっては、間違いなく爽田泡夏こそが救いだったのだ。
「 ・・・みんななら、分かってくれるよね。 」

【 備考 】
好き:ゲーム、Vtuber、先輩、爽田泡夏
嫌い:両親、学校、西田楓
誕生日:10月25日

/ 〝 青春 〟という言葉に、いつまでも固執している。

【 追憶 】
Vtuberの中の人にもたくさんの種類があるとは思うが、西田楓は世界観を守ることを大切にする部類の人間である。バーチャルの世界というものにひどく夢を抱いているし、Vtuberという概念を過度に偶像視しているきらいがある。

まだ先輩に会っていなかった頃、そして先輩に会わなくなった今、自分を救ったのは他でもないVtuberだった。そして、これからはわたしも救う側になる。
バーチャルの世界で人を救うには、裏切らないことが大事だと思った。裏切らないというのは、キャラクター性、世界観、そして消えないということ。
永遠が蔓延る世界でも、引退はある。引退という文字を見かけるたびに絶望と失望に襲われた。自分がVtuberとなるのなら、リスナーにそんな思いはさせない。
ずっと、一緒にいてもらう。
わたしだけは絶対に裏切らないから、信じていてね。

〰︎〰︎〰︎

6割好奇心、2割ぐらいが憧れ、その他自衛とか自己顕示欲とか諸々。
中学二年生の頃に、ピアスホールを開けてもらった。部室で、初めては先輩に。半ば強制的だったけど、最終的には先輩も合意の元で開けた。そこから、楽しくなってもう一つ。次は他の部員の子に開けてもう一つ。みんなに見てもらいながら、自分でもう一つ。──それを繰り返して出来たのが今の耳。

ピアスホールの数とは心の穴の数だなんてどこがで聞いたことがある。でも、自分にとってそれは思い出の数なのだ。自身の身体に残り続ける穴を見る度にあの頃の記憶が想起される。ずっと、大切な、色褪せることのない思い出。
・・・ああでも、いつまでもそれに縋り続けているのであれば、それは。

いい加減、大量のピアスホールを塞がなければならないなと思っている。現状維持はメリットよりもデメリットの方が多い。手入れは面倒くさいし、見た目は怖いし、何より爽田泡夏のキャラクター性を壊しかねない。だがしかし、どうしても、覚えていたかった。まだ、一人でいれるほど強くなれていない。まだ思い出に縋っていたかった。
ピアスホールの数は、お守りの数なのだ。

〰︎〰︎〰︎

爽田泡夏として活動し始めて、早三ヶ月。苦しさを感じ始めていた。
自分が、キラキラ輝き続ける女子高校生を演じるのは無理があったのだ。一人、部屋に引き篭もる自分の姿がちらちらと脳裏に映る。バーチャルの世界にトリップしていたいのに、どうしたって現実が邪魔をする。
いっそのこと、思い切り乖離させてやろうと煙草を吸い始めた。10月25日、西田 楓が17歳になった日だった。
脂の香りが残るマンションのワンルームで一人、ブルーライトを浴びる女がいた。でもそれは爽田泡夏とは全くの他人である。だから、別に良かった。


ずっと、このままバーチャルの世界で生きていくのだと思っていた。廃れゆくインターネットの中に骨を埋めようと思っていた。
転機を迎えた。嘉承、及びNight Escapeにスカウトされた。舞台はただのインターネットじゃない、四感が生きているメタバース。断る理由が無いと言えば嘘になるが、実に魅力的な提案であったことは事実だ。そのスカウトを受け、Night Escapeでの活動を始めることを決意した。
そして、Night Escapeで活動することが決まった日に煙草をやめた。まるで恋をした乙女のように。実際のわけは、嗅覚が効くメタバースの中で煙草の香りを纏う高校生なんてありえなかったから。そしてそれと同時に、自身を爽田泡夏に似せるようになった。髪は伸ばして丁寧にケアをした。厳密な身長の設定をしていなかったので、自分と同じ160cmにした。関係者への話し方も物腰柔らかなものになるよう努力した。それもこれも、完璧な爽田泡夏に成るため。もう、誤魔化しは効かないのだと悟ったのだ。

だけど、未だに、爽田泡夏と西田楓を同一視されることに嫌悪感を抱いている。自分は全くの他人であるのだと信じている。矛盾している言動に苦しめられているのは、他でもない彼女だった。

〰︎〰︎〰︎

在りし日の爽田泡夏の見た目は、先輩の姿に似ている。それは、西田楓の執着である。

丸い水色の瞳に、風にたなびくポニーテール。腰まで伸びたそれを触っては、愛しそうに目を細める貴女の姿。
どうしようもなく、憧れていて。
首元に佇む青いリボン。
貴女を知ってから、青は貴女のものなんです。

〰︎〰︎〰︎

あおい、はるを追いかけて。
また私は溺れていくのだろう。

【 SV 】
「 初めまして、爽田泡夏です。──ふふっ、そんなびっくりすることですか? えー、まあ確かに似てないかもしれないですけど・・・ギャップ、みたいな? 」

「 ニシダじゃないですよ、サイダ。ソウダとサイダって似てるじゃないですか。ほら、ソーダとサイダー。ね、それで覚えてください。 」

「 歳? ・・・何歳に見えます?
────そんなに困らないでください。まあでも、そんなにこだわる必要ないじゃないですか。ええと、そうだな。23時を過ぎたとしても一緒に遊べますよ? 私たちにはきっと、これだけで十分ですよ。 」

「 ・・・わ、びっくりした! もう、急に話しかけるなら言ってくださいよ〜。──で、どうしたんです? コラボのお誘いですか〜? 」


「 ・・・爽田泡夏は歳を取らないけど、私は現実を生きてるんだよなあ。 」
「 植物は朽ちていくから嫌い。その美しさだって一瞬だよ。 」

「 分からないことは、嫌いなんです。怒られるから。 」

「 ・・・失望、しましたか。 」
「 勝手にしてください。私も自分に失望しているので。 」

「 爽田泡夏はこれ以上ない特別で、理想で、救世主なんです。 」
「 分かったなら、今後一切、爽田泡夏と西田楓を同一視しないでください。自分は彼女に、・・・憧れてるだけなんです。 」

【 ?? 】
バーチャルの世界で信じられるのはわたししかいないと思っていた。Vtuberは好きだ、大好きだ。だが、裏切る。でも、わたしはわたしだから。わたしを裏切るような行為はしないし、できない。

それはそうとして、Vtuberは大好きだったので沢山のコラボをした。なんならVtuber以外の活動者ともコラボをした。バーチャルの世界で生きている実感が湧いて、心地が良かった。

そんなうちに、また特別を作ってしまった。もう特別なんて要らないと思っていたのに。
でも、特別な人と一緒にいることは、やっぱり楽しかった。嬉しかった。幸せだった。これが永遠だと思ってた。この人たちは、私を裏切らないと思った。

永遠を終わらせたのはわたしだった。
裏切らないはずのわたしが、裏切った。失望した。

そして時が経って、また特別たちが私の前に現れた。
忘れていた、わたしのことを。裏切られた、と思った。そうしてまた、失望した。

でもどうしてもまだ好きで、特別で、憶えていたかった。手を離せなかった。もう何も知らないのに。



どうか、わたしのことを、私のことを。許して。
白いワンピースを纏う弱さを、見て見ぬふりをして、お願い。
証明写真 - 『 오대식픽크루 』( @0h_daesik )様より
個人勢時代 - 『 まろい風 』( @nobiu0112 )様より
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櫻井さん (98phuchp)2024/8/30 23:04 (No.114718)削除
【芸名】あげーと=きんぐ

【名前】綾小路 姫乃
_あやのこうじ ひめの

【性別】オンナ
【年齢】22
【身長】165
【証明写真】

まだまだ若い22歳だから皺なんて
「 え、なんそれ 」
状態。22歳にしては童顔な顔で、モデルやってても顔のおかげで4年もモデルで食っていけた。陶器のようにつるすべな顔はしっかり化粧水塗ってたお陰。肌は全体的に白いのは日焼け止めをしっかり塗っていたから。

染めてからだいぶ経ったピンクの髪。頭の上の方は茶色くて俗に言うプリン状態。金もないし、早く染めたい。あ、金はあるけど機材にしか使ってないんだった。

髪は肩につかないくらいのストレートボブ。直毛だからセットしなくてもそうなるだけなんだけど。

ちょっとだけつり上がった目はまつ毛もバッサバサ。メイクしてるからって言うのもあるけど、そうだとしてもばさばさの睫毛にぱっちりした平行二重は天然物。

目は生まれつきの綺麗な茶色の目。くりくりとして大きな目は私の童顔さを加速させるらしく。ハイライトは大きく、黒目を覆っている。

私が好きな服は量産服とか地雷服。日によって変えるけど、量産服の方が多いかな。フリフリなレースなんか付けちゃって、可愛いでしょ?
それでもちゃんと就活にはスーツを着るから。
偉いでしょ?

スーツを着てたって目立つのは耳の奇抜なピアス。むかーしむかしに開けた耳のピアスは今も大事に手入れしてる。ピンクの可愛い髪に合わないね

手には白のアームカバーを付けて日焼けをガード。オシャレにも使えるアームカバーは必須。


「 客観的に見ても、整った顔立ちでした。 」


【職歴】

いちおーモデルやってました。本名で。
大体14歳〜18歳くらいまでやってました。それ以外?ないです!笑

【志望動機】

「理由ですか?私がやりたいと思ったから。それだけです」

【アピールポイント】

コミュニケーションには慣れてるんで、ここの会社の中でも多分上手くやってけると思います。

私は長所という長所はないです。だからこそ、伸び代はあると思います。

まあ、得意なのは運動です。アクティブな配信もどんどんしていきたいと思います。


【本人希望記入欄】

キャラ?はとにかくちっちゃい子にしてください。でかいのはやめて欲しいです。
あ、あとVTuber初めてなんでいろいろ助けて欲しいです。機材音痴だし。


【面接】

面接官
「貴女はなぜ、ここを選びましたか?」

少し幼い女性の声
「まず、私は顔を出さずに活動がしたかったという理由があります。その他にもありますが、私が1番ここがいいと思った理由は《ここしか有り得ない》と思ったからです。他にも会社はありますが、1番有名で強い会社に入るということは《有名になる》を約束されているようなもの。それは私の前職でも同じです。」

「だからこそ、より有名で手が届かないようなここに応募するしかないと思ったからです。」

面接官
「分かりました。これで面接を終わります」

少し幼い女性の声
「はい。ありがとうございました。失礼します」


__なんだか彼女には惹き付けられる魅力がありました。ただの女性ではありましたが、今後輝きそうだ。そう思いました。
♡My💘Babyメーカー♡お借りしました!
櫻井さん (98phuchp)2024/11/18 17:11削除
姫乃の誕生日は1月1日になります...🎶
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返信1
サバみそさん (96by1foz)2024/10/19 23:48 (No.119254)削除
※プレバージョンの履歴書な為、経歴や過去について追記・変更がある可能性があります。

約2年前に送付された履歴書
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【芸名】あすとら - りでぃあ

【名前】神宮寺 真央 ジングウジ マヒロ
【性別】男

【年齢】34

【証明写真】
・デジタル化された1枚のチェキ写真。
とあるイベント会場で撮影された青色のチャイナ服を着たコスプレイヤーの女性とのツーショット。
黒色のキャップ帽を後ろ被りして瓶底メガネを掛けた背の高い男性の首元には「関係者:まーくん」と書かれたネックストラップ。
まーくんはステレオタイプの『オタク』らしい格好をしている。
...女性はハートマーク、男性はグッドポーズと噛み合っていない写真。

・青背景の証明写真
一般的な証明写真。
しかし、無理矢理にまとめあげられた前髪やスーツの状態から不慣れな印象が見受けられる。また、珍しいラペルピンを付けている。

【職歴】
活動名義「まーくん」
別名義「Jinguji Mahiro」
現チャンネル名「りでぃあっとch.U」


【志望動機】
Night Escapeの技術を用いた幅広いコンテンツの発信が今後のVTuberとしての活動に必要不可欠だと感じたからです。
既存のコンテンツではリスナーに対して音と映像しか届ける事が出来ませんでした。私は「りでぃあ」というキャラクターをより多くの人に認知して貰い、より近く、同じ世界にいる存在と感じて欲しいと強く願います。
また、多くのリスナーからの後押しがありました。Night Escapeで「りでぃあ」に会いたいとリスナーに思って頂ける機会が多くなった事を実感しています。
これまでの活動を経て培った経験や知識を活用し、ぜひともNight Escapeでの活動をしていきたいと思います。

【アピールポイント】
私の強みは誰にも負けないキャラクターへの熱意と探究心です。
私は十六歳の時に創作サークルに参加し、同人活動を初めました。その際に制作したキャラクターである「あすとら - りでぃあ」に熱意を向け、創作活動の為に多くの技術を学びました。
在職中のゲーム制作会社では、格闘ゲームのメインモデラーを担当しポリゴン数を抑えた細部の表現方法の開発によりデータの軽量化を実現させることに成功しました。その技術が20○○年のゲームクリエイターイベントにて表彰されました。
また、動画動画投稿サイトで十九年間活動を続けている継続力もNight Escapeでの活動に活用出来ると考えています。

【本人希望記入欄】
VR機器を着用している際に痛覚を感じる事があります。アバターに危険が及ぶギミックを含むワールドや企画には参加できません。

【プレイ・配信環境】
「デスクトップPC」
OS:Win 00 ~~~~ 64bit
CPU:Core i△ 000
メモリ:□TB
HDD:□□TB
グラフィック:Intel ~~~ X0000 HD
サウンド:~~~~~ HD Audio
電源:000W

フルボディトラッキング(11点)(慣性)
モーションキャプチャカメラ(3点)
反射マーカー (ハンドセット)(光学)
特殊機材(視聴者用)
VR機器 ~~~~
防音スタジオ (○○×△△ ㎡)

・・・ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・

【現年齢】36歳
【誕生日】10/30
【容姿】
身長:188cm
ブルーブラックのショートヘア、襟足は少し長くウルフカットに近い。ぱっつん前髪で右目が隠れている。ネイビーブルーのエクステをインテークのある横髪に付けているが元の髪色に溶け込みあまり目立たない。
アキシナイトの様な茶色の虹彩はツリ目の輪郭に対して小さく、三白眼をしている。その下にあるくっきりと残された隈により鋭い目つきをしている。また、それを隠す為に瓶底メガネを掛けている事もある。

服装(マネージャー)
白色のロングコートに黒のインナー。
年中無休でこの組み合わせを来ている。夏場には薄手のYシャツ、冬場にはハイネックニット。小物にネクタイやネックレスを使い差し色に水色を入れている。
ブラウンやベージュ等の色のガウチョパンツ・チノパンツをシーンによって使い分け、靴も革靴と厚底ブーツを履き分けている。厚底ブーツでは+10cm程背が高くなる。
カバンにはアンティークなスーツケース。ワンポイントで小さなキャラクターのグッズやシールを付けている。

服装(オタク)
インナーにアニメキャラクター等がプリントされたTシャツ、アウターにはチェック柄の長袖Yシャツ。左の二の腕にはその日のイメージに合った色のバンダナを巻き付けている。履き古されて味の出たジーンズパンツやクライミングパンツを合わせ、靴も動きやすい履き慣れた運動靴を履いている。
いつも沢山の物を入れられて草臥れたリュックサックには多くのキャラグッズが付いており歩く度に音を鳴らす。ネックストラップにもキーホルダーや缶バッジを付けている為、主張が激しい。
アニメロゴの入ったキャップを後ろ被りにして中に前髪を仕舞っている。

【性格】
人間精々百年?やる事やらなきゃ勿体ねぇ!
...って、俺の中の『ナンカ』が言うんだよ

活発で好奇心旺盛、知識欲と拘りが強く職人気質で1度走り出すと止まれない。しかし、拘りの強さから生真面目で神経質な面もあり表向きには大胆な行動が目立つが内面は繊細である。
気さくな性格と行動力の高さから友好関係は広く、誰とでもすぐに打ち解けて仲良くなる。一方で気遣いや共感は苦手としている。難しい人間関係の話や相談相手にはトコトン向かないがその竹を割ったような性格から遊び相手に選ばれやすい。先程まで楽しく話し合っていた相手の名前も知らないなんて事も多々ある彼は一期一会を大切にする。いや、コミュ力の高い園児なのかもしれない。
義理堅く一途、融通が聞かないほどに律儀であるが貸し借りについてはより一層厳しく考えている。その為、リスナーからの寄付金の使い道や月額会員への返礼品の内容には長い時間を割き、真剣に親身に考えている。また、それらをちゃんと支援者に報告している。そうして、自ら仕事を増やしている為にリスナーからは中の人の事を心配される事が多い。その度に、その分を返さないと行けないという気持ちに急かされ、責任感に追われ、負のループに陥る事もある。自分のキャパシティについては理解出来ている為、仕事量に押し潰される事は無いという。また、恩送りの精神の為に貸したものを返してもらうことはあまり気にしていない。
生粋のオタクであるが故の収集癖がある。それは物理的なグッズ収集もありながら知識や情報についても含まれる。エゴサを怠らず、小さなイベントであっても参加し、アンチや解釈違いにぶつかり合い狼狽えることもありながらも興味のある事を見逃す事を許せずに居る。全ての情報とグッズを追う事は無理だと理解していない訳では無いが熱中すると周りが見えず止められないのが現状である。
最近、心に乙女が宿り始めている事が唯一の
大きな悩み。

【その他】
一人称:俺 小生 わてくし
二人称:苗字+くん ユザネ+殿 あだ名+氏
基本的な挨拶:よっスー

「ゔぁいおれんす☆がぁるずっ!」のリディアを作り出し、愛し、信仰している一般オタク。愛し過ぎた結果、自分がリディア本人だと錯覚をしたり、作品の主人公に憧れたり、信者として強火ファンをしたり暴走しつつも一途に人生の半分以上を捧げて費やしている。
やはり、リディアに愛され、恨まれ、殺されたいという夢系思想もありながら、リディアはあの男を結ばれるべきだという原作至上主義でもある。リディアを1番理解しているのは作者自身だと、VTuberとしてりでぃあを演じているが自分自身の演じるりでぃあをリスナーの視点からリアルタイムで客観的に見る事が出来ないということに絶望していたりもする。

・強すぎるこだわり
現在ストーリー仕立ての動画を投稿しているがそれらに関わる歴史や文化を専門家や歴史博物館へ訪ねに行くことや現地調査、流行をサーチをする等動画1つにかける熱意も強く、衣装に関してもシルエットの近い服を取り寄せる等して実物を手に取りながらのデザイン案やモデリングを行っている。
布の動きを確認する為にスカートを履いてみたり、流行のキャラクターデザインを学ぶ為にティーン世代のフェイスメイクを試して見たりとしているが本人曰く「女装はまだ趣味じゃない」との事。しかし、今のクローゼットは見せられたものでは無い。
りでぃあの中の人であるという事を隠しては居ないが形式上のマネージャーである為、りでぃあの側近としてのイメージ作りを重要視し、普段から「あの男」のフリをして過ごしている。
→憧れの「あの男」
高校生の頃に制作したオリジナルキャラクターであり、「ゔぁいおれんす☆がぁるずっ!」の主人公。公式な名前は無く「あの男」と仮称している。
Lydia sideの主人公は記憶を保持しながら転生を繰り返す特異点。聖職者でありながらも酒と煙草を嗜み、裏表がなく良くも悪くもルーズな性格から多くの人に好かれ、多くの自称に巻き込まれる。リディアをリディアたらしめる存在であり、能力を奪った宿敵でもあり、一方的な恋愛感情をぶつける相手でもある。そして、ヤンデレな悪魔からどの人生でも命を狙われている。
その人柄や生命力、神聖さ、常軌を逸した精神性により悪魔相手に主人公が務まっている。

・日常生活
VTuberとして生計を建てると決意したその日に購入した一軒家、鏡付きスタジオや防音室など活動に必要な設備を揃えている。
VTuberとして、収録や配信は勿論のこと、事前準備等の裏作業を日々こなしている。
マネージャーとして、事務作業や企業案件を捌き、日程合わせや打ち合わせ、グッズの確認と提案など多くの仕事を受け持っている。
フリーランスエンジニアとして、VTuberのキャラクターモデリングやワールドの依頼・制作、りでぃあのグッズ案制作、他にもゲーム等の3DCGデザイナー ・3Dアニメーション ・テクニカルサポート等、依頼があればそれらを「まーくん」として対応している。
3つの肩書きを一身に背負っている。その為多忙を極めており、それはリスナーにも伝わっている。個人事業主ではあるが日々が忙しなしく、空いている時間は少ないが充実していると当人は語り、忙しさを楽しんでいる。また、1度始めると周りが見えなくなる特性や拘りが強くやめ時を見失う為に不摂生を極めている。
家事は満足に一人暮らしができる程で、生活力は高いと言える。洗濯機や掃除機、グリル付きコンロなど、ある程度の家電が揃っており家の広さも1人には大きすぎる程で時間に余裕があるのならばディナーパーティを開く事も出来る。
酒には滅法弱く、コップ一杯でも酔い潰れて泣き上戸になり迷惑をかける自覚がある為に1人でも飲まない。しかし、ワインセラーを購入し10年物のワインを保管していたり、有名な銘柄のウィスキーボトルを並べていたりとする。理由はあの男は酒を嗜むから、客人に振る舞うから、カッコイイからetc。
煙草にも滅法弱く、受動喫煙でも咳が止まらない。匂いも好きではない。それなのに机の上には灰皿と開封済みのタバコの箱にライターが置かれている。理由は上記と同じく、あの男とかっこよさ。コンビニで適当な番号を言う事にハマっているが自分では消費できないため知り合いに譲渡している。また、灰皿があるからとそこで火をつけるとこっ酷く叱られる。ライターでは時々スルメを炙っているらしい。
偏頭痛持ちで気候や気圧の変化によって頭痛が生じる為に痛み止め薬が手放せない。が、これを天気を予測できる異能力として捉えている為、悪い気はしていない。不摂生が故に倒れる事も多々あるがあまり気にしていないらしい。

・まーくんとは
小学生の時のあだ名であり、サークル内でのペンネームであり、SNSのユーザーネームでもある。初めて同人誌を出版する際に格好良くて印象に残るペンネームを考えていたのだが、友人に「まーくん」と表記されしまい、改名するタイミングがなく現在まで本名由来の名前を使っている。そんなに大切なものになるとは思ってもいなかったというのが事実、今では誇りに思っている。
本名の「真央」はマヒロさんと呼ばれた時に男女の区別がつかないどころか、マオさんとも呼ばれ完全に女性と間違えられる始末。そんな悲劇が起きないために、会社でも立場問わず「まーくん」呼びを推奨していた。
とある有名な格闘ゲームのメインモデラーを担当、キャラクターに独自の技術・表現を用いた事で業界では一躍有名になり、ゲーム雑誌やイベント等で取り上げられた際にも「まーくん」を名乗っていた為、この名前を聞いて直ぐに分かる人も居るかもしれない。


・VR感覚
大学でトラッキングの技術を学んでいた頃からVR機器は身近な物で個人的にゲームをプレイしている事も多く、リディアとしての活動を本格的に始める前には既存のメタバースにもよく出現していた。歴の長さと自作のアバターに対する愛着、他人との交流の間にあるはずの無い相手の体温や触れ合っている感覚を感じる様になっていた。動画勢としてワールドをめぐり撮影をしているだけの時にはそのワールドの温度や湿度を何となく感じるだけで弊害はなかった。Night Escapeを初めてから以前よりも強い没入感と4感への刺激があり、以前よりもVR感覚は強くなったと認識している。
りでぃあとして活動をしている時は自我もりでぃあに染まり、中の人としての認識は薄まる。完全に中の人の要素を消す事は出来ず、空腹や眠気は感じる。また、趣味等は中の人の影響が大きく出ている。VR感覚で痛覚も得ている為にアバターが刺されるや殴られる等の危害を加えられた際にはリアルの肉体にも影響が出てしまう。最悪の場合には気を失う為、最近はVR感覚を弊害だとも考えている。
しかし、この感性を元にしたワールドや小物のレポートには定評がある。
VRに大きく影響を受ける為、現実に戻る際にも反動は大きく、何かと困難を極めている。

・恋路
『無し』-全くもってなし
出会いが全くなかった訳でも無ければ、興味が無い訳でも無かった。
しかし、比較的に面倒見が良く活発な性格からか友人として遊ぶ事はあってもそこから先に発展することは無く、良い同僚・先輩ではある物の趣味を共有する以外のプライベートな話は無い。
周りの友人もそうである為に焦りも無い。
もはや、吹っ切れて「俺には最愛のリディアが居るから」と言い出す始末。
恋愛シュミレーションゲームを趣味にし、豊富な攻略方法を蓄えているがそれを利用する場面など3次元には無く、ブライベートで女性を前にしてもまともな会話が続かなかったりとあまりに残念である。
3次元に関してはウブなシャイボーイである。
好きなタイプ:幼く可憐な少女に見えるが自分よりも圧倒的な世界をも変える力を持った長命種。一途で言い寄られ圧倒されその思いと力で殺されそうな程の危険因子で自分が面倒を見てあげないと行けないような子だと尚良。- 現実にいるわけが無いだろう。
後、飯を美味しそうに笑顔で食べてくれる子。

・経歴
-----学歴-----
私立高等学校 卒業
○○大学工学部情報工学科 入学
○○大学工学部情報工学科 卒業

-----職歴-----
株式会社○○○○ 入社 △部に配属
ソーシャルゲーム 3Dアニメーション 担当
□□部に異動
コンシューマゲー厶 キャラクターモデリング 担当
対戦型格闘ゲーム メインモデラー 担当
○○部に異動
CGライブ テクニカルアーティスト 担当
一身上の都合により退職
フリーランスエンジニアとして活動
現在に至る 以上

・追記
趣味:アニメ・読書・旅行
知識欲が旺盛、聖地巡りなども良くしている。美術館や博物館、メイドカフェ、植物園に動物園、○○メイトとトラの○○、時間のある休日には様々な場所に出掛け、フットワークが軽い。動画を制作するための取材も兼ねている。

ネットでの活動歴:19年
VTuberが始まるよりも早くからチャンネルを開設していた。内容はキャラクター紹介や未公開シナリオの紙芝居。VTuberが流行し始めた2年後にチャンネル初の3Dモデルを利用した動画が投稿された。
同人サークルでの活動はそれよりも1年長い。

・旧友
幼馴染とその兄。萌えの沼に突き落とした張本人達。今では有名なアニソンDJと海外で活躍するジャパニメーション講師となっている。
どちらも同サークルメンバーで幼馴染とは今でも遊ぶ中、音楽イベントに出演している際には足を運ぶが音楽に疎く、よく分からずに楽しんでいる。配信で使うBGMは友人に、2Dアニメは友人の兄に依頼している。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・関係
白瀬 沙希 : 元同僚
昔に同じゲーム制作会社に務めていた。
仕事内容は違ったが1つのゲームを作り上げる為にグラフィック関係の部署同士のやり取りがあった。
「白瀬くんは凄まじい色彩感覚を持った子だよ。俺にはそういうのさっぱりだからさ?なーんか違和感あるんだよねって言う時に白瀬君に聞くと的確なアドバイスがあってさ、モデルが背景に馴染むんだよ!今でもよく遊ぶ仲?って言っていいのかな。この前に植物園に行った時もさ?着眼点が違って面白いんだよね〜 俺には気が付けない様な細かいニュアンスが見えてて、それがちゃんと伝わる語彙力で説明してくれてさ〜 ほんと、会話の楽しい子だよ!今度も一緒に新しい店回ろうって話してて・・・」
同僚としての期間は短いものだったが、趣味の合うところが多くお互いが会社を離れた今でも連絡を取り合い、共に様々な場所へ遊びに出かける様な関係にある。
しかし、お互いにNight Escapeでの正体は知らない。

孤島 薫 : 友人
Night Escape内で『師弟』として長期間の交流があったことから現実でも友人として交流を持つ事になった。
お互いに過干渉にならず、興味のある事にしか食いつかない、程よい距離感を保った友人関係となっている。
「るぅ氏はぁ えーっと、友人?友人...だな!初めはさ?ボイチェン転び出しの可愛いおなごにリアルで会ってみたいとか連絡送ってくるような奴だったからさ…正直引いた、まぁ警戒はしたよね。ただ、なんやかんや会って見ればヤバすぎる出会い厨って訳でも無かったし、なんか色々お世話になっちゃったし…で、よく分からんが仲良い感じで、一緒にVとかゲームのイベント行ったりしてるよ〜 あぁ、あとは趣向品の捌け口だったり?一緒にアニメ見たり?出掛けることもあるね そうそう!リディアについての話を沢山聞いて貰ってるよ!共有できる人がいるっていいよねぇ」
何故か最近は自宅にアポ無し凸を仕掛けられる事もあり、リビングには私物が溢れて、サービスのいいネカフェかなにかだと思われている気がする。別に楽しいし、一人暮らしには大き過ぎる家なので気にはしていないけど・・・
チェキ写真
証明写真
サバみそさん (96by1foz)2024/10/28 22:13削除
綾小路 姫乃 : ショッピング仲間
Night Escapeを用いたコラボ企画から知り合い、オフでも連絡を取り合いショッピングを楽しむ様な関係に至った。
活動のジャンルも年齢も身長も性別も大きく違う2人だが趣味に関しては重なる所もありお互いが良い刺激を与え受けている。
「綾小路くんとはコラボ番組の関係でよくスタジオで出会うよ、関係者としてね?…だ、だってさ。あの子に仲良くしてる可愛い子の中身がこんな"オッサン"って言える訳が無かろうて!あぁ、でもでも、りでぃあのマネージャーとしてヒメちゃんとは仲良くさせてもらってるよ。ヒメはね、ファッションにめちゃくちゃ詳しくて勉強になるんだよ!普段行かない店とか誘ってくれるし、凄く知識が広がるんだよね〜 少しワガママなくらいが丁度いいって言うか?楽しい子だよ」
ショッピングでは荷物持ち、満員電車ではボディーガード、呼ばれればタクシー、別に上下関係がある訳では無いが、自らが望んで側近のロールに就いている。リスペクトを持って正しく"姫"のイメージを抱いているのは『あげーと=きんぐ』の影響もあるだろう。
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朝霧さん (9aqo4v49)2024/10/11 23:45 (No.118345)削除
【芸名】シュクル
【名前】
色本 魁浬 ( しきもと かいり )
【性別】男
【年齢】26
【証明写真】
何処かこちらを睨みつけているような男の写真。
睨みつけているように見える以外、襟元まで伸びた髪も固くひとつに結んだ口も普通だが、右目の目元にある2つの黒子が特徴的。

【職歴】

【志望動機】
自分じゃ何も成し遂げられないから。自分じゃない誰かになりたいから。
自分じゃない誰かになれば、こんな自分でも何かを成し遂げられるのではないかと思ったからです。

【アピールポイント】
声。
送った音声データを聞いてください。

あと演じるのは上手いです。そのキャラクターに沿った性格、声色、中身を演じられます。絶対に自分を出さない自信があります。

【本人希望記入欄】
出来ることなら、演じるのは天使が良いです。
自分が誰かに救われたみたいに、誰かを救う天使になりたいんです。
無理なら悪魔でも何でも良いんですけど。


「 多分駄目だろうって思って適当に書いたのに、まさか受かるとは。 」
「 採用通知が来た時は嬉しかったですよ。こんな俺にも存在価値があったんだ。って、思えましたから。 」

────────────────
◇その天使。真反対。
まるでブラックコーヒーのような、光の加減で濃い茶色にも見える黒髪を胸元まで伸ばし前髪は斜めに切り揃えていて、真正面から見て左に流して右目を若干隠している。
胸元まで髪が長いのは自分が演じる「シュクル」を見た時からキャラ作りの為に伸ばし始めたもの。けれどただ伸ばしているだけで特に手入れはしたりせず無造作に低い位置で結っているのが基本。手入れしていないせいで髪に艶はなく、毛先はパサついている。
伏せがちの吊り上がった目の中に込められた紫色の眼球は光が無く、目の前の全てを敵と認識しているように思える。
きゅ、と固くひとつに閉じられた薄い唇は時々赤く滲んでいる。唇を噛む癖があるのか、それとも皮を剥ぐ癖があるのか。どちらにせよ痛々しい。
174cmと言う身長と、平均的な身長だけれど体は薄く、そんな細い体を隠すようにオーバーサイズの黒パーカーを着ることが多い。けれど下は黒のスキニーパンツと細身を隠したいのか隠したくないのかなんなのか。


甘いけれどほんの少しのスパイスを混ぜた天使。
苦くて苦くて痛々しい唯の人間。
こんな彼を誰があの「天使」だと想像つくの?


◇その天使。厭世的。
彼の口から零れるのは、他者を何処か馬鹿にする言葉や自身を卑下する言葉、悲観的な言葉ばかり。
彼の目は、まるで全てがどうでも良くて諦めているような色。
生まれつきこんなではなかったんです。
けれど度重なる失敗のせいで、全て無駄なのだと諦め、全ての物事に消極的になってしまっただけ。

なにがあったのかと問うてみても。
目の前の人間は何処か悲しそうに視線を動かして、「さぁ」と、どっちつかずの返答を返すのです。


◇その天使。理想像。
彼にとって「シュクル」と言う存在は、自身の存在を肯定する器。
彼は天使。愛されるべき天使。好かれる天使。
だから採用された当時、彼はそれこそ血が滲むほどの努力をして彼を作りました。
自身とは正反対の楽観的でマイペースな性格も。口調も。仕草も。歌声も。何もかも。
そうして出来た「天使」が、彼でした。

そして彼は演じるのです。愛される為に。
演じ続けるのです。好かれる為に。
あなたの前で。彼らの前で。他のVTuberの前でもね。
とろりと柔らかな声で話して。ふわりと優しげに微笑んで。
見た目は違っていても、それは“器"が違うだけだと言わんばかりに。
だから見た目は悪魔のようでも、中身は彼と変わらず天使だと錯覚するでしょう。

けれど演じ続けると言う事は境界を曖昧にさせるもの。
だけど彼は境界が曖昧になるなんてことはありません。

演じ続けると言う事は疲れるということ。
だけど彼は疲れることなんてありません。

「 だって中身なんて、元から無いようなものだしさ。 」


◇その天使。堕天して。
演じ続けるとは言うものの、そのせいで自身が天使だとバレてはいけないのは彼も十分承知しています。
だから「天使」を知らず「人間」の姿しか知らない人には、いつも通りの自分を見せます。
そうして演技を変えるのはまるで、天使が堕ちて悪魔にでもなったかのよう。
__でも、あの子の前だけは。
彼は「天使」ではなく、彼自身を見せることが出来るのです。


◇その人間。天使の歌声。
そんな彼が採用されたのは、彼の持つ歌声のおかげでしょう。
当時の音声データに残っているのは、荒削りだけれど何処か惹き付けられる歌声。
何処か悲しげな色を残す、感情を宿した歌声。
彼がこの世界に居られるのは、この声を持っていたおかげでしょう。

でも言い換えてしまえば、彼にはこの声しか無かったのです。


◇その人間。白い傷痕。
年中長袖の下にちらりと見えるのは、腕についた痛々しい無数の白い傷痕。
本人は見苦しいから隠しているだけで、その傷に後悔や恥を感じることはありません。
だってこれは当時頑張っていた証だから。
今は昔程辛いなんて思うことはなくなりましたが、それでも時々、ほんの少しだけ辛くなった時はその傷痕を撫でて心を穏やかに。


────────────────

何もできませんでした。生まれつき。
それだけ。


「 何回言えば分かるの? 」

優秀な両親から生まれた俺は、どうにも出来が悪いみたいでした。
最初は期待されてたんですよ。だからその期待に答えようと小さい時から努力しました。何時間も机に向かったし、みんなみたいに外で遊ぶのもゲームするのも我慢して、ずっと問題とにらめっこしていました。

でも、ダメでした。
俺は両親の“理想"には程遠くて、毎日同じ言葉を聞きました。


「 もうお前には期待しない 」
いつでしょうね。……あぁ、高校受験が失敗した日、でしたね。
何回やってもダメだった俺は、とうとう呆れられてしまいました。
言葉を聞いて、謝ったのは覚えています。
一蹴されて終わりました。
でも今考えれば、こんな奴を中学までは期待して見てくれていたんですね。優しい、?


「             」
その日から話しかけても無視されるようになりました。
見てくれなくなりました。
あぁでも滑り止めで受かった高校の学費は払ってくれたから、感謝すべきですね。

…でも、意外と、堪えますよ。


「 あーあ 」
無視されるのとか。親に愛情を求めていたこととか。
なんかもう全部どうでも良くなっちゃって。捨てたくって。
未成年だったけど年齢詐称してワンナイトしたりとかしました、お金欲しかったし。…反省してますよ今は。悪いコトですから。


「 あそこの席の子。全然いないね 」
当時は憎かったんです。羨ましかったんです。
他人の事情なんて知らないけど、俺には全部眩しかった。
母親が作ってくれたお弁当とか、父親がウザイ話とか。
全部全部俺には無いから眩しくて、居場所がなくて、でも家に居ても変わらないから来て屋上でずっと過ごしてました。
そんな中、あの子に会いました。
あの子といる時は、変な嫉妬もわだかまりもなく、楽に過ごせた。

あの時間だけは楽しかったって、今でもはっきり言えます。


「 可もなく不可もなく 」
卒業してからあの子に会うことはなくなって、俺は職に就くような気力はなかったから、家を出てアルバイトをしながら一人暮らしをする生活をして、透明人間は終わったけれど俗に言う底辺みたいな感じ?
でも前と違ってあの子と過ごした思い出があったから、まだ頑張れました。


「 おめでとうございます 」
何となく目に付いた、オーディションの文字と、何となく脳裏によぎった、あの子の言葉。
でもどうせ受からないんだろうなって思いながら、スマホに録音して履歴書を書いて面接を受けました。

最初は本当、びっくりしましたよ。
こんなのが受かるんだなんて思いましたから。

そうして与えられたのは「天使」という役割。
甘いもので作られた天使。
人を惑わして連れていくために神さまに作られた天使。
それが俺の役割。枠。存在意義。
やっと見出された、価値。

そんな天使を演じる為なら好きじゃない甘いものも進んで食べるし、苦手なゲームだって誰かの笑いに変換されるならいくらでもやります。

だから。天使に溺れていて下さい。
ずっと天使を見ていてください。離れないで下さい。

俺が天使に囚われるみたいに。
あなたも『天使』に囚われて?

────────────────

◇Reminiscence
哀れみの視線も諦めたような視線も。
透明人間になったみたいな感覚も全部嫌になって。
全部全部捨てたくて堪らなかった毎日。

でも高校の時に会ったあの子だけは、君だけはちゃんと俺を見てくれた。
何にもない俺を救ってくれた。こんな声を綺麗だって言ってくれた。

ねえ、今君は笑えてる?


◇くしゃくしゃになった手紙。
そっちは元気にしていますか。って、一応形式だから言うけど多分君の事だから、元気じゃなかったら元気って嘘をついて、無理やり笑うんだろうな。
こっちは正直、よく分かりません。でも、ふとした時に君といた時を思い出して、またあの時に戻ればいいのにって思うから。少し元気じゃないのかも。
それじゃあお元気で。


__また、会えたらいいのに。
なんて。言えない気持ちは封と共に仕舞い込んだ。



「달조각 공장」メーカー様使用。
証明写真
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小枝さん (95ap4uej)2024/10/4 19:18 (No.117684)削除
「 『 ごきげんよう 』 、なんてガラじゃないけど。まあ、 『 私 』 はそんなガラだし。あー、 … … 『 ごきげんよう! 私の愛しい流れ星たち! 』 … なァんて、ね。 『 わたし 』 の頃の方が気が楽だったなあ。 … あいしてる、よ。 」 

【芸名】
ドローレス・エストリエルバ [ Dolores Extremeeba ] 

【名前】
小鳥遊 聖香 [ Takanashi Sinoka ] 

【性別】


【年齢】
34

【職歴】
個人勢Vtuberとして活動。
その際、配信者のおかげさまねくん ( 現在名 : 翁長カサネ ) 、VTuber爽田泡夏と共に三人で 「 三つ星 」 として活動。 ( 敬称略 )

【証明写真】
 ( *小学生中学年くらいの黒髪ボブの少女が写っている。制服だろうか、丸襟の白いブラウスにサスペンダーの着いたプリーツスカートを着ている。なにかのトロフィーを両手で抱え、満面の笑みだ。 ) 

 ( *大学院を修了した時の写真のようだ。腰ほどの黒いロングヘアを下ろし、当然ながら制服で写っている。卒業証明書、あるいは修了証明書を両手で持ち、ふんわりとした仄暗い微笑みを湛えている。 ) 

 ( *何かを貼り付けてはがした跡がある。ふたつの写真と同じサイズのようだ。 ) 

【志望動機】
私はVTuberとして活動することが好きで、他VTuberや配信者とともに活動することが好きです。

御社の最新技術のトラッキングを使用した 『 Night Escape 』 では、3Dで活動することができ、ファンや他VTuberとリアルに交流することが出来る、これまで以上に歌に、世界に、話に、深く没入してもらうことが出来る。ゲーム以外でも視聴者参加型のような配信が出来る、と様々な魅力を感じました。

そのため、私の “ 好き ” を行うため、 “ 好き ” を広めるために御社に志望しました。

【アピールポイント】
職歴に記入の通り、私は個人でVTuberとして活動していました。そのため、コメントなどの視聴者との交流の経験や一般的な機材に関しての知識もあります。そのため、その点でのサポートはトラッキング技術面以外は不要で、他Vtuberの方々にも教える事が可能です。

また、私は演技と言われるものが得意です。その中で一等得意なのは声の演技です。一人二役や、声に感情を灯すこと、両声類や多声類と呼ばれるような発声技術も持っています。個人勢Vtuberとして活動していた際からボイストレーニングをしていることもあり、歌唱の際も幅広い音域を出せます。

【本人希望記入欄】
オフでのコラボは控えたく思います。
また、個人勢として活動していたときのアバターを改変したものをNightEscape内でのアバターとさせていただきたく思います。

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─────────['s Interview]─────────

とある女性
 「 小鳥遊生徒会長ですか?とっても美人で、先生にも優等生っていうか、参考生徒、みたいな?ちょっと近づき難い雰囲気はありましたけど、品行方正・文武両道って言葉が似合う方ですよ! 」 

とある教師
 「 小鳥遊は私が持った生徒達の中でもいちばんでしたね。今でも彼女以上の生徒はいませんよ。本当に。美人でなんでもできる慕われる生徒会長なんてマンガのヒロインでしかみたことありませんでしたし ( 笑 ) 。ああでも、彼女と親しかった生徒が事故死したときから一気に雰囲気が変わってしまって心配しましたね。結局特に変わらなかったので心配してそんしたみたいな気分でしたが。 」 

とある男性
 「 小鳥遊さん?すごいクールビューティーですごいモテてましたよ。誰とも付き合うことはありませんでしたけど。そういえば、二年生の時からぷっつりと顔に生気がなくなってより氷の女王感増してそれはもうすごかったですよ! 」 

友人の女性
 「 聖香はね、すごく頑張ってたよ。テストで高得点を取れるように。ノートが見やすくなるように。教室を綺麗に保てるように。美人って言われるのが嫌そうだったし、生徒会長としてこれくらい出来ないといけないみたいな自分の中のハードルをどんどん高くしちゃってたんだよね。あの日から凄く絶望してたから、今はちゃんともがけて生きていられるみたいでよかったよ。え? 今更合わせる顔なんてないよ、だから私はそっと見守ってるだけ。内緒ね? 」

後輩の女性
 「 小鳥遊センパイですか?それはもう!とっても素晴らしい人です!! バレンタインのプレゼントも嫌な顔せずに受け取ってくれたし、ちゃんと毎年持って帰ってくれたし! あの人ほど最高な人はいませんよ! … … あーあ、今センパイ何してるんだろう。 ( 以下割愛 ) 」

──────────[Disteny?]──────────

きっかけは何の変哲も無い誕生日のプレゼントだった。
誕生日にどこに行きたい? って聞かれたから、なんとなく、科学館に行きたい、って。
それで、プラネタリウムと展示と、どっちも見に行った。
展示にあった鉱石が、きらきらしてて、大きくて、ちょっととげとげしたところは痛そうだったけど。

すごく、綺麗で。

これ以上綺麗なものは無いんじゃないかって、ガラスにぺったり張り付くくらいに釘付けにされた。

そろそろプラネタリウムが始まるから、って一回慌ててドームに行って。

また、とんでもないくらいに目を奪われた。

夜の空に、いつも見えない暗闇に、あれもこれも、素敵な表情が隠れてて、それが面白くて。

あれもこれもそれも全部、ぜんぶ綺麗で。

世界で一番、が決まった瞬間だった。

だから、天体図鑑も、鉱石図鑑も買ってもらって。
暇さえあればずっと空を眺めて。

宇宙とか、銀河とか、宝石とか、鉱物とか。

大好きで、大切で、いちばんのたからもの。

あの日から、今でも、いつまでも、大好きなもの。

あの日が運命だったのかもしれない。
私に知る術はないけど。

──────────[Visuals]──────────

ちょっとだけふんわりしてる黒のボブヘア。真っ黒で、つやつやで、ストレートで、ほそーい髪の毛。お手入れの証のエンジェルリング。きれいだね。

トロフィーと同じくらいぴかぴかの笑顔。めいっぱい喜んで、ついつい目を閉じて大きく口開いちゃってる。嬉しいね、おめでとう。

しっかりボタンを留めた丸い襟のブラウス。ひらっとはためいたプリーツスカート。指示通りに、校則通りに着こなした制服。ピシッとしてしわひとつない、きれいな制服。

きんきらでぴかぴかのトロフィー。両手で抱えて、大事にしてる。帰ったらお部屋に飾るの? またいつか、トロフィーを取れたらいいね。

/

黒洞洞とした髪。光は差しているのに底が見えない蠱惑的。明けない夜の帳みたいね。

死んだ魚みたいな目。黒々として光が入らない暗闇。あの頃の煌めきはどこへやったの? 街灯ばっかで星の見えない夜空みたいね。

適当に浮かべた薄ら笑み。満面の笑顔もピースもなんにもない、つまらない女。

人を惑わす、魔性? 違う。ただちょっと、両親の綺麗なパーツを引き継いでしまっただけ。少し顔が整っている部類に含まれるだけ。美人じゃない。ただ少しだけ、外面しか見ていない人が多いだけ。それだけ。あなたも、わたしを

/

草臥れてしわしわのスーツ。重たく張り付いた隈。手入れなんて出来てないボサボサの髪。化粧で荒れきったカサついた肌。

全部まとめて、覆い隠した。

ボサボサの髪は紫色の艶めいたボブに。
隈の取れない目はライトスチールブルーで縦瞳孔のまあるい目に。
しわしわのスーツはフェミニンでキュートなワンピースに。
流れ星のヘアピンとか、シルバーで大きめのピアスとか、付けちゃったり。黒のチョーカーとか、付けてみたり。

でも、見せなくていいから、剥がしてゴミ箱に捨てた。
私らしくなかったから。これからの “ 私 ” に、あの日の思い出を混ぜてはいけないから。
まあ、でも、アーカイブとか、これからも見ちゃうけど。

──────────[Know?]──────────
フランべ、というものがある。
調理の間や仕上げに強いアルコールをフライパンなどに入れて着火し、一瞬燃やしてアルコール分を飛ばす調理法。ブランデーやラム酒、ウイスキー、度数の高いワインや日本酒等も用いられるという。

それがなにか、といわれたら特に何もない。

ただ、長く大きく燃え上がっているフランべをしている動画がある。

それが、耐えられないというだけ。

トラウマが蘇って仕方がない。

ただそれだけで、たったそれっぽっちで ” 酒 ” と呼ばれるものが嫌いだ。

いくら度数が低くても、煮詰めてアルコールを飛ばしても。

燃え上がることがある、それだけで忌避している。

酒自体には、何もないのに。

いつになったら忘れられるかなあ、ね、■■。

──────────────────────────

■■■■■・■■■■■■■は言った。

 『ねえ! うた! さね! ずっと一緒だよ! ずーっと、覚えてるから! 思い出とかそういう話! リアルじゃないって! 』 

───────────[She]───────────
高校生のとき。とある日。
晴れ渡った綺麗な青空だった。
乾いた日だった。
芒が揺れていた。

家が燃えていた。
自分のじゃない。
大事な、大事な親友の。

どうして。
やめて、奪わないで。

親友も、その家族も、真黒に焦げた姿で見つかった。
タバコの不始末だったという。
あの子の家族、誰もタバコ吸わないのに。

ねぇ、私の一番大事な親友。
私の幼馴染。
明日も一緒に、学校に行こうねって。
冬になったら一緒に初日の出見に行こうねって。
桜が咲いたら一緒にお花見しようねって。
虫取りは嫌だって言ったけど。

なんで。
どうしてわたしをおいて
なんでおいていくの

社会人になっても会おうねって、ずっと親友だって、幼馴染なのはずっと変わらないって。
そう言ったのは誰だと思ってるの。

うそつき。

うそつきじゃないよね、だって、これは事件だもんね。
わるく、ないよねぇ。

わかってるよ。
わかってるけど。
逃げれたりとか、しなかったの。

あの日から、燃え盛る炎が瞼の裏から離れない。

──────[You love me but I hate You]──────

2/14。聖バレンタインデー。
愛する人に気持ちを込めたチョコレートや花束を贈る日。
私が1番嫌いな日。チョコレートが嫌いになった日。1番好意を疎ましく感じる日。

私が、ひとの手料理を疑うきっかけ。

ある年のバレンタインの日。
とある女の子がチョコレートをくれた。
クラスも学年も違ったけれど、私は生徒会長だったから。一方的に顔を知られていることも多々あるから。
警戒心なく、受け取った。
その女の子はやけに嬉しそうで、まあ、狂喜、という表現が似合っていた気がする。

リボンを解いて、封を開いて、箱を開ける。
中身は、 ” ただの ” チョコレート。ちょっと不格好なただの一学生が作ったチョコレート。

口に入れたら、鉄臭い、血生臭い味がした。

異変の正体は、年頃の女の子が、本命のチョコレートにする ” おまじない ” 。

すぐに吐き出して、口をゆすいで。何をしても、何を食べても、口の中に血の味がへばりついて離れなかった。

次の日も、その次の日も。ずっと鉄錆の味がする。
鉄錆の味しかしない。
今日だけ、明日になったらこのへばりついた味は消え去るはずだから、そう思い込んで、二日経って。
取れなくて。舌を切り取りたい、なんて思って。でも、話せなくなるのは嫌で。できなくて、ひたすら口をゆすいで、無理矢理胃の中のものを吐き出して。そうやって誤魔化して。無理矢理ドリンクタイプの栄養食を流し込んで。

どうにも、ならなくて。

でも、休み続けるのはいけないから。
それは生徒会長として許されないから。

事件から二日後に、何食わぬ顔で登校して、授業を受けて。クラスメイトたちにも生徒会の面々にも心配をされて。 … … 言えなくて。

これ以上心配かけるわけにはいかないし、言った所でどうしようもないから、言わなくて。

ただそっと、あの女の子を避けるだけにした。
出来ることならもう二度と関わりあいませんようにとだけ願って。

そのまま、ずっと偏った食生活して。それ以外に何も無かったはずなのに。

次の年も、机の上にこれ見よがしに置いてある赤い箱。聖バレンタインデーの、贈り物。

あの女の子が渡してきた赤の箱。

あの女の子と同じ筆跡の 『 Happy Valentine's Day 』 。

あの女の子みたいな不恰好なラッピング。

あの女の子が、脳裏によぎる。

顔色が相当悪かったのか、訳を聞かずに帰されて。

持ち帰った ” それ ” は開けずにゴミ箱に捨てた。

もうあの女の子と会うことはないけれど、根付いたものはいつまで経っても消えなくて。どうしようもないままに、今でも手料理は苦手で、食事自体もあまり好きでない。

──────────[Start!]──────────

 『 初めまして。歌から情報、占いから恋愛相談、なんでもある花の街へようこそ! Vtuberの■■■■■・■■■■■■■と申します。 えっと、画面写ってますか? 大丈夫そう … ですね、よかったです。 … …ふふ、ちょっと緊張してます。こういった事をするのは初めてで___ 』 

あの頃が私の中でいちばん輝いていた。
青春が楽しくなかったわけじゃないけど、プレッシャーの方が強かったから。

あの日に戻りたい、なんて思わないけど

壊してしまった私にそんな事を言う資格はないけど

ただ懐かしむだけ、赦してね。

ずっと愛してる、ずっと想ってる。

大好きだよ。

──────────[…sees…]──────────

海。

あの子の好きな景色。

あの子がいた場所。

あの子に似合う風景。

それと、

うたが、爽田 泡夏が連れ去られてしまいそうな場所。

 ” あの子 ” はうたじゃないし、うたも ” あの子 ” じゃない。

わかってるけど。

わかってるのに、

名前だって違うのに

どこもかしこも似てないのに

なんでかなあ。

私、全部■■に好き嫌い決められてるみたい。

嘘だよ

嘘だから

かえってきても、私に姿を見せないでね。

私はそっちに行けないから、まだ行かないから

8月に私を見て、安心してかえってね。

大丈夫だよ。

──────────[Family.]──────────
母は馬鹿な女だった。良くも悪くも女で、箱入りで、世間知らずで、学校の先生が初恋で、猛アタックしたらしい。

父も馬鹿な男だった。良くも悪くも優柔不断で、人に流されやすくて、でもわかりやすいとか、お茶目だとかで生徒から愛された教師だったらしい。

本当に、馬鹿な両親だと思う。
母は私を産んだ時に、まだ学生だったらしい。
父は私の存在が発覚した時に、信じられなかったらしい。
誰のせいだか。

母は退学、父も退職。
どうにか貯金とかパートとか、色々やりくりして、そこからは特に特筆することも無くて。
塾もピアノもそろばんもバレエも、一通りやったけど。
賞を取ったり、何らかの大会とかにも出たけど。
あんまり褒められもしなかったし、そんなに楽しくはなかった。

小学校で受験して、高校までエスカレーター式に進級して。大学受験に期待とプレッシャーを肩に乗せて。私を大学院まで行かせた。望んではいなかったけど、行けと言うから。

言われるとおり、望まれるとおり。

その程度の、ただの、そう本当にただの、一般家庭育ち。
殴られたりしなかったし、ご飯もちゃんと食べれたし。夫婦仲が良かったとは言えないけど、好きなものを買い与えられたりはあんまりしなかったけど。

一般家庭ではあると、思う。

クラスにも恵まれていたし、友達だっていたし、その子たちだってとってもいい子たちだった。もう連絡は取ってないけど。

時の運は悪かったかもしれないけど、ちゃんと一般家庭の生まれだよ。そうだよ、絶対に。

一般家庭じゃなかったら、なんだって言うの?
私の生まれた家は何家庭?

 … … ね、答えられないでしょ。
それが答えだよ。
だから、私は一般家庭うまれ。
母子家庭でも、父子家庭でもないし。

ねぇ? 

うそつきめ。
─────────[Not good at]─────────

得意なことは思い出すこと、誤魔化すこと、忘れないこと、勉強すること。

好きなことは思い出すこと、ひとの配信を見ること、勉強すること、考えること。

嫌いなことは食べること、何もしないこと、人に触られること、思い出すこと。

苦手なものは、食べること、命令形で言われること、忘れること、人に褒められること。

全部好きにはなれないし、全部嫌いにはなれないけどさあ、どうにかならなかったかなあ、ねえ神様。
まあ、神様とかいないと思うけど。

なんでもできて、ひとりで生きられたなら。

会うことも、無かったんだろうなあ。

──────────[BirthDay]──────────

ドローレス・エストリエルバの誕生日は10月29日。ハロウィーンの前の前の日。
その日に生まれたひとは蠍座で、誕生星はアルクトゥルス。 ( 星言葉は独自の世界観と精神力、らしい ) 誕生花はアゲラタム、月下美人、リンゴ、ストレプトカーパス、グロリオサ。花言葉は信頼、儚い美・繊細、導かれるままに、信頼に応える、華麗。

でも、それはあくまで ” ドローレス・エストリエルバ ” の話。

小鳥遊 聖香の誕生日は12月22日。クリスマスの前の前の日。
その日に生まれたひとは山羊座で、誕生星はゼータ・セルペンティス。 ( 星言葉は責任感あるまじめさ ) 誕生花は赤のシクラメン、セントポーリア、ヒャクニチソウ、ポインセチア、ホオズキ。花言葉は絆・愛情、小さな愛、友への思い、祝福、いつわり。

ひとつ捲れば、それは全て嘘で、結局全員味方じゃなかったりもする。もしかしたら友達とか、親友とか、信頼できる相手も演技かもしれない。
それが結局真実。
それで終わり。
小鳥遊 聖香はそう思うだけ。

尚、有名であるが、シクラメンとホオズキには毒性がある。ただ、その毒に致死性はない。

──────────────────────────

 「 仮初の体と名前しか知らなかったし、ずっとなんてなかったけどね。 」 

小鳥遊 聖香は哂った。

──────────────────────────

 『 ごきげんよう! 私の愛しい流れ星たち! どうかしたの? 大丈夫、私はここに居るわ。 大丈夫。 私は ” 何でも歓迎 ” するわ。 ええ! だって私、これでも ” アイドル ” なのよ? ファンを拒絶して否定なんてしないわ。 ふふ! 』



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──────────[診療記録]──────────


重度の摂食障害あり。
 故意の嘔吐なし。
 摂取カロリー量は成人女性の平均値を大幅に下回る。
今後も経過観察の必要あり。


不眠症の症状あり。
 故意に不眠を選択している様子。
 ショートスリーパーではない模様。
今後も経過観察の必要あり。

××大学実習・研修協力△△メンタルクリニックにてカウンセリングを受診。
 カウンセラーとの中は良好。
 ××大学の実習・研修生にも好印象。
今後も受診を推奨。


過去の経験より人間不信。
 可愛らしい見た目の年下女性を特に警戒。例の”後輩”と字重ねている様子。
 体格のいい男性を年齢問わず警戒。暴行やストーカー被害などを受けた可能性あり。
 NightEscape内の同期や同業者でも一線を引いている模様。慢性的な人間不信の可能性あり。


総評
 定期的な経過観察・健康診断が必要と判断。
 ダンス・演劇などをさせる際は当日の本人の体調と摂取カロリーを確認の上かかりつけ医 ( ■■■-■■■■-■■■■ ) に連絡が取れる状態でさせること。



異常ありません。
 「 本当だって。問題ないよ。生きてるし。 」
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桃内さん (9870ztbz)2024/8/15 21:59 (No.113327)削除
【芸名】アシュレイ・メモリア=ガーデン

【名前】緑川 紫苑(みどりかわ しおん)

【性別】女

【年齢】32歳

【証明写真】
日本人らしい黒黒とした黒髪。前髪は瞼あたりで切り揃えられ、右目の上で分けられた片方はピンで留られ耳の方へ。もう片方は流すように整えられている。
丸く少しまつ毛が下を向いた瞳はほんのりと紫がかった黒色。
耳にかけられていない横髪は真っ直ぐに下ろされ、後ろ髪は肩甲骨のあたりまで伸びている。
少し縁が太めのスクエアメガネをかけており、右の目元には小さな泣きぼくろがついている。
平凡な顔つきと言えば平凡だが、悪くは無いクラスに1人は居る普通に可愛い子、といった印象。
若干気弱そうな大人しそうな印象も感じられる程度の至って一般的な女性。

【職歴】
大学時から新聞社のライターを経て数年程小説家『晴 紫苑(はる しおん)』として数冊本を出版。
近年はノベライズ(『きまぐれノラネコは君なんかに話してやらない』『ルックミー・コールミー』等)、コミック原作(『獣人令嬢は好意を上手く隠せない』『ちびっこのんびりいせかいてんせい』等)、その他メディアコンテンツのライターを数点担当。
SNS上でライブ配信機能を用いた配信を行った事があり、それをきっかけとしてライブ配信アプリや動画サイト等で小説の事や趣味の事を話す活動を本業の傍ら行う。
1年ほど前に配信活動を終了。
その数ヶ月後に表立った小説家としての活動を休止。
現在は進行中のノベライズや原作、読み切りなどのみとし、それらが終わったら本格的に小説家を辞めることを発表している。

【アピールポイント】
小説家、ほかライターをしていた為、世界観の構築や世界観に合わせる事が得意です。また、話作りや会話等も得意で、過去には講演会や些細な配信を行っていたのもあり、雑談配信等で活躍できるかと思います。
配信業は軽く触れた程度ですが出来ない箇所は学び、前に進んでいく力があります。配信関連だけでなく、ゲームやダンス、歌唱などにおいても前向きに学び、自分の物にする気概があります。

【本人希望記入欄】
魔女として『動物と話せる』という設定、使い魔として黒猫を従えている、という設定を頂けたら嬉しいです。
上記以外に主だった希望はありませんが、VTuber業は初めてですので私と同じような性格のキャラクターですと有難いです。






【志望動機】






「……変に思われるかもしれないんですが……小さい頃、私は魔法が使えたんです」






もう一度、動物と話せる魔法が欲しかったため。









【過去】



何かになりたかった。特別な何かに。
幼い頃はなんでも出来た。気がした。
もう一度なりたかった。夢でもいい、空想でもいい。
大人になってしまった掌では掴めないような儚い夢を

私は、


私は、ずっと、皆を



____________________________



紫苑。シオン。
花言葉は「追憶」「あなたを忘れない」「遠くにある人を思う」
別名は十五夜草、思い草、鬼の醜草。

鬼の醜草。
由来は2つ。親を失った子がそれを忘れない為に植えたもの。
そして。

約立たずの厭わしい草という意味。



____________________________



私はどちらかと言えば恵まれた人生を歩んでいたと思う。
広く緑豊かな庭に、不自由無いほどの貯金。欲しいものは節目節目や良い事をしたら買って貰えたし、何かを強制させられた事も、暴力を振るわれた事も無い。
とても、良い家庭だった。
ただ、酷く寂しかった。
父は物心つく前に他界していて、母がワンオペで育児も仕事もしていた。祖父母は居るけれど母はあまり借りを作りたがらないらしくて、私が風邪をひいた時とか、どうしても預けなきゃいけない時にしか頼っていなかった。
私は物静かで聞き分けの良い子だったから、それで全て丸く収まっていたと思うし、母の育児に欠点なんて無かったと思う。

でも、子供からしてみればそれは凄く寂しい生活だった。

家に帰って、手を洗って。服を着替えて、本を読む。
時計を確認して、宿題をやって、洗い物をして。
母が帰ってきて、数十分で食べ終わって、お風呂に入って、そして、寝る。
会話は一言二言あるかないか。勿論話しかければ聞いてはくれる。けれど、忙しそうな母に話しかけるほどの勇気はその時の私には無かった。
寂しかった。

ある日、休日に買い物に出掛けた時だった。
ふわふわの耳にすらっとした尻尾、愛くるしい目。
それは1匹の猫だった。夜の空を映したような黒い毛並みが、白いライトに当たってきらきらと瞬いていて。
一目惚れだった。

「この子、飼いたい!」

それが、人生で初めて言った我儘だった。

「……本当に飼えるの?お世話、大変よ」

「飼える!絶対、絶対にお世話するから!」

……

「えっとね……うーん……にゃあ、にゃ〜……にゃ、……にぁ……にあ!ニア!貴方の名前は、今日からニア!よろしくね、ニア!」

ふわふわの毛並み。暖かな体。
丸い瞳に、真っ直ぐ伸びたひげ。
私の、1番最初のお友達。

「にゃあ」

か細く鳴いたその声を、私はまだ覚えてる。
目を細めながら鳴いたその声が、「よろしく、しおんちゃん」って聞こえた気がしたから。



____________________________


「ただいま、ニア」


小学校生活はあまり上手くいった記憶が無かった。
周りに馴染めなくて、図書館にばかり行って、同級生からも先生からも「外に出なさい」とばかり言われていた。
人と話すのが苦手だった。会話をしてるのにしていないような感覚がして、着いて行けなくて。
私だって皆と会話はしたかったけれど、どうしてもそれが上手くいかなかった。

『おかえり、しおんちゃん』

でも。お家に帰ればニアが居た。

『今日はどんな本を読んだの?』

『ねぇねぇ!今日の給食、美味しかった?』

『パンがたべたいよ!』

ニアだけじゃない。空を飛ぶ小鳥が、庭に来る野良猫が、電線に止まった烏が、私にそう話しかけて来てくれた。

「待っててね、今パンを持ってくるから」

『はやく、はやく!』

パンをちぎって撒けば、小鳥達は美味しそうにそれを啄む。
まるでそれは本当に私と小鳥が会話をしたみたいに。私が小鳥にせがまれてパンを与えたように。
それはまるで魔法みたいで、本に出てくる魔法使いみたいで、とびきりの非日常で、日常で。特別な時間。

「美味しい?」

『おいしいよ!』

今思えばそれはただの幻想だったのかもしれない。
けれどそれは、私の心の拠り所だった。
狭い家の広い3坪の庭が、私にとっての世界そのものだった。


『無理しないでね。しおんちゃん』



「……してないよ。無理なんて」


____________________________


「ただいま。おばあちゃん」

「おかえり」


中学校時代はそこそこ上手くいっていたと思う。
友達も数人出来て、ある程度会話が出来て。
大きくなった私なら迷惑をかけないだろうと踏んだのか、母は祖父母の家に私を任せる事も多くなった。家の庭に行く事も少なくなった。
それでも、ニアはずっと傍に居た。何か辛い事があった時、落ち込んだ時、ニアとお話して私の気持ちを取り戻していた。
庭も休日にだっていけるし、鳥も野良猫と皆で、あの庭で幸せな時間を過ごすのはとびきりの休日だった。
……少し、変わっていたという自覚はある。
それでもその空間が、私にとって何よりも大切なものだった。
それに、その空想をしていても現実が上手くいっているから大丈夫、だなんて。
そう思い込んでいた。


「あの子、なんにも出来ないから」

「中学生にもなって料理も出来ないのよ?手伝わせたら指切るし……何のために本読んでるんだか」

「何か1つでも役に立ってくれたらいいんだけどねぇ」


おばあちゃんの家の、キッチンへ向かう扉の前。
冷たい母の声を、まだ覚えている。
まあまあ、なんて窘める祖母の声の合間に挟まれる、私への恨み。

ああ、私って、何が出来ただろう。
本を読んでばかりで、何も手伝えなくて。何も分からなかった。お母さんがそこまで忙しくて大変な事も、そんな風に思われてる事も。
思えば、私はずっと何も出来なかった。友達が友達と仲違いして泣いている時も、好きな人が出来た時も、誰かが陰口を言っている時も。
ずっと、何も。行動に移せた事なんて、一回も無かった。

「…………明日から、料理、とか、……してみよう、かな」

そうニアに話して料理のレシピ本を開いた。
知らない単語がよく目についた。知っているはずだった物が今家のどこにあるか、よく考えたら分からなかった。

「……もっと、頑張らなきゃ、なぁ」




『……しおんちゃん。大丈夫だよ』


「……そうかなぁ」

____________________________


何も上手くなんていっていなかった。


1ヶ月学校を休んだ。母親に叱られた。先生から心配された。友人からメッセージが来た。
暗い、電気も付いていないカーテンの締め切った部屋でトーストを食べた。

ニアが死んだ。
病死だった。

内臓らへんの目に見えない病気で、腫れて、そのまま血管が詰まって死んでしまった。
凄く痛かっただろうに。
泣くほど痛かっただろうに。
鳴くほど痛かっただろうに。
一言も。私にそんな事話してなんてくれなかった。


1回も、『痛いよ』なんて聞こえなかった。


カーテンの外では小鳥がちゅんちゅんとさえずっている。


「……無理しないで、って。私に言ったのに」

「…………私は」


私には、動物と話せる力なんて無かった。

夢から覚めてしまった。そんな気がした。
私はもう、動物と話せなくなっていた。

____________________________


「____初見さんこんばんは〜。今は本屋大賞のお話をしてました〜」


つつがない人生の、ほんの少しの非日常のつもりだった。
あれから私は普通に生きて、私に見合った偏差値の大学に通って、就職をしてライターになって、それから小説家になった。
晴れやかな舞台に立つ事もテレビで取り上げられる事も無い、いわゆる売れない小説家。
それでもお金は稼がなきゃいけないし、そうしないと生きていけないから、色んな会に顔を出した。知らない人と話して、知らない事を勉強して、最新の本を読んで、最近の小説を読んで、有名な人のSNSを覗いて、担当さんから教えられた人と顔合わせをして。
不満は無い。不満は無いけれど。ずっと地面に足がついていた。
毎日歩いて、毎日話して、毎日が終わる。
これが大人で、現実で、普通で平凡で、何者でも無い人の人生なんだ。
そう思ってた。
ある日、1つの投稿を見た。

『この前晴紫苑先生のスペース聞いたけど、小説家なのに声も良くて話も面白くてつい聞いちゃった!もっとやんないのかな〜?』

始めて、とは言わない。作家をしている以上肯定的な意見も否定的な意見も届くし、良い感想は大事に覚えている。良い言葉をかけられる事に慣れた訳では無いけど、ありふれた投稿の1つではあった。
でも、心の底から嬉しかった。
日常の枠の外を垣間見た、そんな気がした。

少しだけ良いマイクを買って、発声法の本を買った。
それは魔法を使うための杖と、魔導書みたいだった。

小説家としての仕事を続けながら配信をする事にした。声だけの、いわゆるラジオみたいな配信。
続けていく内に読者と交流するようになって、その内ラジオのファンもついて、それからファンアートが送られるようになった。
特別な何かになったような気がした。
自分が人を幸せに出来る方法があるんだと思った。
でも、なんというか。

それはただ運が良かっただけだった。
やっぱり、私に才能なんて無かった。


『売れてない小説家の話聞いてもな』


アンチコメント。慣れてない訳じゃない。触れないようにして話を進める。
私の配信のファンアートが少しだけ拡散されたらしい。


『小説家なのに配信してんの?』

『この人の本、本屋に並んでるの見た事ない』

『センスが無いから批評家路線?w』


話を進める。配信をしていれば、こんなコメントきっと、何個でも付くんだから。
気にしちゃいけない。
聞いちゃいけない。


でも、これが現実でしょ?






『小説家くずれ』







「……本の紹介も終わったので、そろそろ終わりにします!皆さん見てくださってありがとうございました〜」


声は震えてなかった。
発声方法の練習をしていて良かった。本を読んでいて良かった。
大丈夫。
多分、皆は知らない。
今日も楽しく配信を終わらせられた。
きっと、
だから大丈夫、
多分、


外で野良猫がないていた。
風で揺れて木の葉が落ちる音に紛れて、水滴が床に落ちる音がした。
息が、知らない内に荒かった。



「どうしよう。全然、大丈夫なんかじゃ無いや」



____________________________



『「 私たちは偶像なんかじゃない! 」


楽しみも慈しみも感動も全部、嘘じゃない!
光を! 輝きを。
あなたたちの将来の、今の、生きる希望の星になれるから!』



ホチキスでまとめられた紙に目を通す。


「VTuber……ですか」

「はい。紫苑先生にスカウトがかかっていまして」


担当編集の方からもう1冊、資料を差し出される。


「『night escape』……?」

「最新鋭の技術が使われた独自のメタバースらしいです。VRのようなもので、味覚なども分かるとか。Star lightさんはそのメタバース内でVTuberとして配信を行うプロジェクトを立ち上げた企業……まあ、いわゆるVTuber事務所ですね。そこからお声掛け頂いたんです」

「はぁ……なんで私に」

「……先方が、先生の配信と作品を見たんだそうです」

それを聞いて、少し身体が強ばった。
あれを?あの、アンチコメントも含めて?

「小説家の方は露出が少ない方が多いですから。紫苑先生のような配信が出来るような方は珍しいんです。……恐らく、『小説のような世界観』と『VTuberとして配信できる』を両立出来るのは紫苑先生しかいない、と……私の推測ですが。そう思ってのスカウトじゃないでしょうか?」

「……そう、なんでしょうか」

ため息のように声が出た。
喉が詰まる。前を向けない。空返事のような身のない返事が口をついて出た。
配信活動を終わらせたばかりなのに。それなのにこんなスカウトを。
手足の先がふわふわとする。どこか居心地が悪い。

「……思い出してお辛いでしょうが、1度資料に目を通してみてはくれませんか?」

「……えぇ。はい。折角お声掛け頂いた件ですから。1度目を通してから考えようと思います。少しお時間頂きますね」

「……はい」

編集さんの心配そうな目線が私に突き刺さる。
曖昧な笑顔だけを返して編集部を後にする。

決して透けない茶色の封筒。数枚の紙をホチキスで束ねた簡素な、けれど丁寧な資料。
煌びやかなロゴと装飾、真新しい紙の匂い。
何故か、どこか読書をするような気持ちになった。何故か、久しぶりにわくわくした。
新しい本を読む時のような期待が、心の奥底で鳴っていた。

____________________________


『このみどりのほし、今はひとしか居ないほし。』

資料を読み進めていく。最初にデビューする、いわゆる”1期生”の”設定”。

『かつて異端を恐れたひとたちに滅ぼされたもの。』

一生懸命目を動かして、文字を追っていく。読み込んでいく。

『────いいえ。』

瞬きをする。目を瞬かせる。
少しだけ、息を吸い込んだ。


『魔法もなにも、総てまだここに。』


もう一度だけ、瞬きをした。
新品の紙の匂いは、少しだけ木の香りがした。


「魔法が、」


使えるの?



____________________________


コンビニで履歴書を買った。
ペンを取った。
痛いくらいに早まる心臓が、私の手を引いて止めようとしているようだった。


それでも、かちりとボールペンをノックした。





【志望動機】
私の小説家としての経験を活かし、企業のコンセプトの通り世界観のしっかりした物語性のある配信を行えると考え志望させて頂きました。
近年配信業はインターネットのメインストリームとなっており、私の、. .







【志望動機】
世界観の豊かなVTuberとなる事でVTuberの在り方を広めたいと、 .









【志望動機】
. . .








『しおんちゃんはどうして魔法使いに憧れたの?』




「…………わたしは、」


特別な存在になりたかった。


何も出来ない私が嫌だった。


けど、あの時だけは。


”魔法”が使えたあの時だけは。





皆を、幸せに出来るような気がしていた。






もう、一度。



もう一度だけでもいいから。






もう一度、動物と話せる魔法が、私にあったなら。






ペンを、走らせる。






【志望動機】
もう一度、動物と話せる魔法が欲しかったため。
私は幼少期『動物と話せる』と信じ込んでいました。思春期を経て現実を見るようになってからその思い込みは消え去ってしまいましたが、その時の楽しかった生活が私の理想であり、今でもその理想は変わっていません。
Star light1期生の要項をお渡しされた時、『魔法』という文面に強く心を惹かれました。
そしてnight escapeの事を知っていく内に、ここでなら再び理想を叶えられる筈だと強く確信致しました。
私はここでもう一度、幼い頃に見た夢を叶えたいと思っています。
そして私の夢を通して、皆さんに夢と楽しい時間をお届けしたいと思っています。
どうか、よろしくお願いします。







「……どうしよう。勢いで書いちゃった」




「……あはは、落ちるかなぁ」


「……でも、……嘘つくよりはいい、よね。……多分」


「……」


「……大丈夫だよ。無理はしないでね」


「……なんて」


「………………大丈夫。……大丈夫」


「…………ここでなら、何かに……なれるかな」


「……嘘じゃなくて……偽物じゃなくて…………本当の…………」


「……」



「……………………なれると、いいな」




遠いどこか。森の奥のような、沢山の木が生えた庭で。
黒猫が幸せそうに笑った、夢を見た。
瞬きをする。目を閉じる。あの日みたいな、夢を。




『森に住む皆さんこんにちは。草木の魔法使い、アシュレイ・メモリア=ガーデンと申します』



今日も、いい夢を見られますように。




【備考 彼女に関しての調査とその記述】

◇プロフィール
身長157.6cm。体重は平均的。
誕生日はメモリアと同じ5月4日。

好きな物は粗方メモリアと同様。
嫌いな物も同様。ただ、「1人きりの時間」はメモリアの”設定”も含まれている。紫苑本人も完全に1人きりの時間は寂しいためあまり好まない所はある模様。

特技は本人談は特に無し。
趣味はガーデニング、学ぶこと、読書。


◇小説家としての活動
メディアに取り上げられるなどの主だった活躍は無く、関係各所との交流や売り込み、出版社からの斡旋により得た仕事が主な収入源だった模様。
彼女の作風は『動物』が主なテーマとなっており、それに次いで『植物』がモチーフの物も多い。基本的に柔らかく穏やかな話が多く、重苦しい設定や寂しい話があれど最後は幸せになる展開が多い。文庫本での出版ではあるものの、内容としては児童向け、絵本などを想起させるものが多く、そのギャップからあまり評判が良く無く売れなかったものと推察される。
ライター、小説家としての能力はセンスこそ無いが基礎能力が高く、アーティスト的な小説家というよりクリエイター的な小説家と言える。クライアントの要望を受け取り、不可の無い物を提出できる安定性がある。
ソーシャルゲーム等、定期的にストーリーを執筆せざるを得ない企業系の仕事へは非常に重宝する存在と言えるが、小説家としては売れない部類。
ただ彼女の穏やかな話を好む根強い読者も散見される。物語の起伏、辛い設定はありつつ最後は丸くハッピーエンドになる様子は読んでいて安心するのだろう。
元々の読者からしたらメディアミックスやノベライズを担当している時の作風は「先生の個性が出ていない」「先生を上手く活用できていない」という声も多い。裏を返せばそれほど溶け込む能力、違和感が無いように書く能力に長けているという事でもある。
しかし本人はそれらを重く受け止め、相手方に迷惑がかかる前にどうにかしたいと考えていた模様。

以下に彼女の作品を1部紹介する。

・小説
『木の葉の影で待っていて』(デビュー作)
あらすじ:平凡な女子高生『かえで』はある日姿の見えない『ひみつの友達』と出会う。ひみつの友達と遊んでいたかえではある日、友達の正体を知ってしまう。それは1匹の猫だった。

『晴れ時々縄張り』
あらすじ:この世は縄張り戦国時代。平和な町『千代市』に住む野良猫達は日々縄張りをかけて争っている。そんな最中、1匹のニンゲンの少女、『ミカ』が縄張り争いに参加し始める。「わたしがボスになったら、みんなにいうことをきいてもらうからね!」

『ねこでんわ』
あらすじ:ここに1つの噂があった。『もしも誰かに伝えたい事があったら、1匹の白猫に話してみるといい。絶対に伝えてくれて、そしていいことが起こるから』……。恋人と上手くいかない女性 暁美、友達と喧嘩した男子 翔太、仕事が上手くいかない男性 優……色んな人の悩みを白猫が解決する、心温まる短編集。


・ノベライズ
『きまぐれノラネコは君なんかに話してやらない』
あらすじ:獣人と人間が混じる現代日本、転校してきた猫の獣人は高嶺の花の超美人!だけど隣の席の俺にだけ何故か冷たくて……?深夜アニメ『ノラはな』をアニメそのままノベライズ化!ノベライズ限定オリジナル小説も収録!

『ルックミー・コールミー』
あらすじ:大人気深夜アニメ『ルコミ』を洗練ノベライズ。クラスで目立たない陰キャだった彼と出会ったのは小さな”ライブ会場”(はこ)。力強い歌声と目に射抜かれ、物語は動き始める____。SNSで話題沸騰の王道異質バンドアニメが堂々ノベライズ化。


・コミック原作
『獣人令嬢は好意を上手く隠せない』
あらすじ:バーナード家に生まれた犬の獣人『セルリア』はその能力の低さから家の内外で迫害を受けていた。次第に心を閉じていった彼女は誰にも尻尾を振らない『鋼鉄の令嬢』と呼ばれるようになる。彼女を娶ったのは『太陽の王者』の異名を持つレオナ公爵。心を閉じたセルリアの心をレオナ公爵は段々と溶かしていって……?

『ちびっこのんびりいせかいてんせい』
あらすじ:来週の遠足は____異世界!? 遠足に行った幼稚園児達が何故か異世界へタイムスリップ!優しい大人と頼れるお姉さんに助けて貰って、いざのんびりちびっこいせかいらいふ!……と思ったら、お友達が居ない!?皆と力を合わせてお友達を見つけるぞ!



◇配信業
元々はSNSサービス上の音声配信機能にてフォロワー(読者)と交流する形で始めたもの。また、元々サイン会や講演会なども行っており、その延長線で音声配信をした模様。
内容としては講演会の裏話や読者への感謝、次回作の話などから最近読んだ本の紹介、自著の解説や試し読み部分の音読など、小説家らしいものだった。
その音声配信の内容などが軽く拡散され、元々の読者ではない者も音声配信を聞くようになり、動画サイトでの配信も開始。
最初こそ身内向け、読者向けだったが人が多くなってきた事から本の紹介がメインになっていく。また、それを受けて徐々に批判コメントも目立ち始める。
本人が手広くライター業をしている事などをアンチから批判され、それに乗じて近年の小説外の活動を良く思っていないファンからも同様の意見が寄せられるようになる。
実際の所批判者とそれ以外は登録者、フォロワー数から推察するに2:8程度であったが、批判しない者はそもそもコメントしない事もあり批判コメントがよく目に着いた印象。
『小説家崩れ』『センスが無いから批評家路線に走った』などと言われ始め、最終的にノベライズ元やコミックの方にもアンチが向かいかけた事から配信活動の終了を宣言。
現在ではアーカイブなどは非公開になっている。
炎上というよりは1部のアンチが粘着していただけ、という軽い小火のようなものだったため、特に表立った対応をしなくともこの件は平穏に終わった。
実際の彼女の配信の様子は非常に穏やかな物で、少し緊張しているようなハキハキとした喋りの紹介、そして好きなものを語っている時は楽しそうに感想を述べていた。批評家というより本当に好きな物を紹介するだけの配信であった。
彼女がアンチに目をつけられたのは元々の読者の反転アンチや小説家なのに配信で目立っている、というのが気に入らなかった者など。不運であった、としか言えない。



◇現在の小説家業
配信活動を終了した数ヶ月後に1枚の画像と共に小説家業の休止を発表。
要約すると『批判する方が目に付くようになり、それが私だけに向かうならまだしも周囲の方々へのご迷惑になると判断した為、収まるまで表立った活動を控えます』というもの。
現在連載中のコミック原作は完結するまで継続、出版を発表している次回作『ミセス・フラワー・ショップ』は予定通り出版し、それ以降の活動は未定と表明した。
SNSで周知していないソーシャルゲーム等のライターも1度休止するとの事。

彼女自身に聞いた際も上記のように証言。本心からそう感じているらしい。
ただ、それに付け加えて以下のように話していた。

「…………でも、私自身も少し迷ってたんです。……このままで、いいのかなって……。
だって、一応小説家という肩書きでしたから。それなのに収入の3割ほどが配信による広告収入になっていて、それが……段々と、小説家じゃなくなるような気がして。
小説は売れずに、配信もただ趣味みたいに惰性でやって、それでなんとなく人生が続いてて……少し、怖かった。
このまま小説家でも配信者でもない、かといって……才能も、無いような……そんな、存在になりそうで…………。
……でも、小説家にどうしてもなりたかった訳でも無いんです。
本が好きで、少しだけ文章が人より書けて……それなら、小説家になれるかも、って思っただけで……。
だから、……そうですね。……今は……少し自分を見つめ直す時間にしようかなと。
……多分、少し参ってしまったんだと思います!色々言われて、図星な事も沢山言われたから。……休憩ついでに、みたいな感じです。
…………私の小説を好きと言って、待っていてくれた皆さんには、申し訳ないですけれど」



◇『アシュレイ・メモリア=ガーデン』
Star lightから出版社を経由して彼女にスカウトの話が届き、それを受け中の人を秘匿しながらのデビューとなった。
声や話し口などから晴 紫苑だと分かられてしまう所はあったが、VTuber界隈特有のいわゆる”暗黙の了解”的な物で表立って言われる事は無かった。動画配信時代からのアンチも最初はちらほら見受けられたがメモリアとしての配信内で一切晴 紫苑としての側面を出さなかったことが功を奏したのか次第にその数も減っていき、今は晴 紫苑時代からのアンチはあまり見かけない。

晴 紫苑としての残りの活動を続けつつ、メモリアとして配信をしている現状。本人はメモリアとしての活動が今の本業だと感じている様子。晴 紫苑時代から勤勉ではあったが、慣れない界隈ということもあってか更に意欲的に学んで活動を続けている。
この活動は『メモリア』という自身のキャラクターを動かしている感覚であまり自分の立ち位置について考えずに済む所が彼女に合っているらしい。

しかし『小説家くずれ』という言葉を気にしているのかVTuber関係者に晴 紫苑の話題を振られること、小説関係者にメモリアの話題を振られる事を避けている。
また『小説家くずれ』などと言われることが怖いらしい。中途半端、何者でもない、そういった言葉が若干のトラウマになっている。





night escape。夜に逃げ込む。
彼女も夜に逃げ込んだ。誰でもない自分から目を逸らすために。
何者にもなれない自分から逃げる為に。
『ニア』を作って、『メモリア』を作って、唯一無二の魔法を使って。

そこは。Star light。
誰もが一番星になれる場所だったから。


満天の空に光る星々は、暗い森ではよく見える。
儚い命の輝きを。彼女の周りの星達を。
今度こそは、幸せに出来たら。


黒猫が笑った。今度こそ、彼女の隣で。
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アラマキさん (988ittct)2024/8/13 00:43 (No.113099)削除
【芸名】;(セミコロン)

【名前】愛太郎

【性別】男

【年齢】33

【証明写真】くすんだ緑髪で、長さは肩あたりまで。目は長い前髪によって隠されているので正体は不明だ。右頬にほくろがひとつ鎮座。筋肉隆々と言わんばかりのガタイ、身長は200cmと大柄だ。服装は長い青い長袖シャツ。下はダルダルのズボンだ。靴は履き古したスニーカーを履いている、つまりオシャレには無頓着。右側は実は少し刈り上げている。左頬にガーゼ。

【職歴】大学を卒業後就職、ただしとある理由がきっかけで6年後に退職。その後は趣味の音楽活動を続けていた、名前は「θ(シータ)」名義で、DJ基大学で得た知識でゲームプログラマーとして活動をしていた。その頃にはあまり顔を出さなかったため(出したとしても箱を被ってライブをしてた)、ほぼ引きこもりがちとなる。

【志望動機】引っ込み思案で、トラウマを持った自分を変えたくて、御社に応募させて頂きました。視聴者に自分の音楽と笑顔を届けるのはもちろん、自分と同じ境遇の人たちを元気つけたくて、そして彼らをずっと励ましつづけたいのです。それで少しでも彼らが幸せになるのでしたら、自分は誰よりも嬉しさをかみ締めます。

【アピールポイント】音楽作成、ゲーム作成、機械には強いです。あと、かわいいもののなまえをたくさん言えます。そしてDJ活動をしていました、視聴者の皆さんと共に楽しめる音楽とバーチャル体験を共におこなえます。

【本人希望記入欄】できるだけ、自分と同じ背丈のアバターを希望したいです。



【性格】ふわついた、正直者。そして引っ込み思案であり、とてつもない悲しみがり屋で寂しがり屋。人見知りはしない方だ。怖がる際はとてつもなく震えていて、何も出来なくなる。トラウマが発令した時は涙を流すほどだ。実は本当はとても臆病者、でも大好きなものにはふわつきをもとめたやわい性格を顕にさせるのだ。つまり弱者であり雑魚。本当は人だって少し怖い。でも明るさはまだ残っており、その明るさで必死にカバーする。

【トラウマ】彼はとある会社で幸せな人生を行っていたはずだ、だがとある日に起きた出来事で、それが崩れてしまう。人気のない歩道で帰っていた途端、とある不審者に無理やりにでも肉体を触られ、いたぶられ、とてもくるしくて、いっぱいいっぱいになってしまい、気づいたら服も、慈愛も、自分のメンタルも、皮膚も、ズタズタに破かれていて、とても悲しくて、それがトラウマとして具現化してしまう。それ故会社にいる度に酷い不信感と不安感と過呼吸に包まれてしまい、とうとうメンタルを壊し退職してしまった。壊れかけの自分を支えてくれたのは、可愛いものと、ゲームと、音楽だった。だからずっと、それらに依存してしまうようになってしまった。

【好み】
好き▶︎オレンジソーダ、可愛いもの、音楽、ゲーム作成、歌

苦手▶︎トラウマ、かなしいこと、くるしいこと、泣きたいこと、ぜんぶ。

【備考】待ち合わせ中目印に良くされる。
DJの世界では結構名前が知られている方。彼の音楽は様々なジャンルに溶け込むのだ。ゲーム界は全ての人を幸せにできるようのゲームを作りたいという使命を抱いている。
よくライブをしている、様々な曲をリミックスすることがいきがいだ。自分と同じ境遇の人を勇気づけたくて、VTuberという職業を選んだ。


おとこにはなにもない
ただ、希望だけは存在していた。
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音無さん (977l0gf7)2024/7/15 01:28 (No.109724)削除
【芸名】
Albrose( アルバローズ )

【名前】
白瀬 沙希( しらせ さき )

【性別】


【年齢】
26歳

【証明写真】
目を隠すかのように伸ばされた前髪は日本人の平均と言っても過言では無い黒とも茶色ともつかぬ色をして、輪郭を覆うようにセッティングされている。後ろ髪もバッサリと切って、パッと見では男性が女性かわからないだろう。
漆黒の瞳は彼女が自分で気に入っている部分のひとつであり、どんな時でもその瞳の内に潜んでいるであろう光は身を潜めている。その割に威圧感や恐怖心を相手に抱かせることがないのは、彼女の持ち前の柔らかな笑い方のおかげだろうか。
薄くしか纏われていない化粧も魅力を欠かすことのない身の丈にあったもので、まるで自分のことを全て理解しているかのような完璧な見た目であることだろう。
身長174cm。女性にしては高いそれは昔はコンプレックスだったようだが、今はむしろ誇らしいものだと彼女は笑う。



【職歴】
ボイスコとして8作品ほど出演経験アリ
・「刹那の国のアリス」公爵夫人役
・「タイムエンペラー」主人公役
・「the lost time」時計屋役 など


【志望動機】
技術面での能力が乏しいため、より自分らしい活動をするには個人勢では限界があると感じていることに加え、既に所属している方達と交流を持ってみたいという気持ちがあるため志望しました。
また、自身の特技である歌を活かした活動をする際にどうしたいかと考えた際に、御社の技術サポートを受けたいと思いました。自身の力だけでなくStar light様の力も借りることによって、最大限に自分の魅力を伝え、向こうにいる視聴者の皆様のことを笑顔にしたいです。


【アピールポイント】
幅広い音域の声が出ます。所謂両声類というものに該当しているため、出せる声のパターンも豊富です。他人の考えていることがそれとなくわかるため、大̶き̶な̶ト̶ラ̶ブ̶ル̶を̶招̶く̶こ̶と̶が̶な̶い̶よ̶う̶穏̶便̶に̶事̶を̶済̶ま̶せ̶る̶こ̶と̶が̶で̶き̶ま̶す̶。̶視聴者様の心を離して掴まない、そんな配信が出来ると思います。


【本人希望記入欄】
自身の中に渦巻く重い感情を受け止めてもらいやすくするために、予め視聴者に対して干渉するようなステータスを得たいです。親友、悪友、恋人、妻など。


【?】
- 得る幸福
恋人がいました。名前は「祥子(しょうこ)」。内気で私のことが大好きな、可愛い可愛い女の子です。その彼女はどうやらメンタルが弱かったらしく、いずれ私に依存していきます。「会いたい」「寂しい」「もっと構って」なんて言う彼女は可愛らしいものでしたが、同時に心配でもありました。自分がいなくなったらどうなるの?と。

- 来る破滅
彼女はどうやら両親に自分たちの関係性を否定されたようでした。「女の子同士で付き合うなんて非生産的だ」と。そう言われたと言って泣いて、私に縋って来ました。独占欲が芽生えたのはこの時で、何がなんでも認めさせてみせると強く決意しました。それからは己磨きのために色んな研究をして、女性でありながら女性でないようなフリをしました。彼女もそんな私を認めてくれて、愛してくれていました。

- 巡る地獄
ある日のことです。早朝呼び出されたかと思えば、車に乗せられドライブへと連れ出されました。明らかにいつもと違う様子だったから心配だったけれど、それでも彼女を信じてついて行く他ありませんでした。しばらくすると車は止まり、私は手を引かれて降りました。暫く連れられ歩けば途端、足場がなくなって下に落ちました。どうやら海のようでした。無理心中、なんて言葉が脳裏を過りましたが、彼女は私の手を離して解放したのでした。

- 死なば天国
通りすがりの人に助けて貰ったらしい私は一命を取り留めたものの、ショックからか事件の記憶を失っており、最後に聞かされたのは「幸せそうな顔だった」ということのみでした。恋人の死、原因は私?何も分からない私に警察の人がかけてくれた言葉は「貴女はよく頑張った」の一言でした。遺書には自分を否定する文章ばかりが載っていて、要するにまともな状態ではなかったと。唯一を失った僕は、俺は、私は、これからどう生きていこうか。

- 共に娯楽
Vtuberという存在に惹かれ始めたのは、それから暫くしてのこと。メンタルを回復させるためと辞めた仕事と、空いた時間。それを潰すために開いたサイトが私に新しい景色を見せてくれたのです。この場所を早く見つけられていれば、もっと色々な手立てがあったのかもしれない。なんて、そんなはずないのに。私は志望を出すことにしました。己の理想を叶えるために、「女」ではない私を見て、私を信じて、私を愛して欲しいから!


【備考】

▶ 好き
・読書
家の一室は本で埋まっている

・歌
小さな頃から好きだった

・人間
自分以外の全ての人類を愛している

▶ 苦手
・料理
指にはたくさんの傷がある

・写真
あまり映りが良くないから

・性別
見ないで欲しい


▶ 趣味
・チェス
勝率は高く、強い。

・ゲーム
対人ゲームを得意とする

・植物鑑賞
花屋によく訪れる



「今?楽しいに決まってる。どうしてそんなことを聞くの?そんなまるで昔が楽しくなかったみたいな言い方。やめてよね。」
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お粥さん (96yv2bwp)2024/7/14 01:27 (No.109609)削除
【芸名】酒井 泡華(さかい ほうか)
【名前】浦海 真琴(うらうみ まこと)
【性別】女
【年齢】27歳
【証明写真】

*写真
前髪はセンター分けに姫カットで長い黒髪。セットしてあるのか写真の下の方の髪はウェーブがついている。
垂れ目でまつ毛はビューラーやマスカラで整えられ眉毛も細めでアーチを描いて柔らかいイメージを抱かせる。
小綺麗にメイクされた顔には緊張しながらも笑みを浮かべる顔がある。

*容姿
体系は平均的より少し細めで身長は高く175cmと靴込みのモデリングと同じ程の身長。
髪は腰より上、肩甲骨より下。
手足がすらりと長く肉質感が少ない印象で女の子らしい丸い雰囲気が少ない。
メイクはその日の服や気分によって変えるので外出した時コロコロ変わるそう。
仕事のときは自分の働いているアパレルのブランドの服を着る。シーズン毎に服を購入するので物が少ない部屋だったはずが服が大量にある部屋に変わってしまった。
声は配信の時より若干高く落ち着いている。

【職歴】
昔、うーみんという配信者として2年活動していました。登録者は1万人ほどで、雑談や歌やゲーム配信をしておりました。

【志望動機】
私がNight Escapeを使用した配信活動を志望する理由は、他の媒体と比べ視聴者とより近い距離で配信できる点です。視聴者の生の声を聞けて、表情がわかることで今まで以上に期待に応えられると考えたからです。
また、Night Escapeではメタバース内で活動できるので自分の特技であるダンスを用いた配信や大きな動きをしながらの配信が快適にできると考え志望しました。

【アピールポイント】
私の長所は何事にも柔軟に対応できるところです。前職の会社で得た経験から難しい要望やアクシデントにも慌てずに対応することができます。そのため、視聴者の要望や急なトラブルにも真摯に向き合い対応したいと思います。

【本人希望記入欄】

「モデリングの希望なんですけど…可愛いにもカッコいいにも持っていける感じで……あと、ダンスができるように装飾物は小さい感じで身長も同じでお願いします。キャラクター性は自信に満ちた感じでいこうと思ってます…。」

【性格】

*空気を読む
周りの反応や言葉をよく聞いてそれに合わせて行動する。相手が喜ぶように、不快に思わないように。そうする理由は、相手の喜ぶ顔がみたいから。気持ち悪いってもう、言われたくないから。

*自信
自分に自信が持てず自分一人で決断をするのが苦手。こうしたい、ああしたいという意思もあったはずなのに今はその意思がどれなのか、すぐに理解することが出来なくなってしまった。後から自分のしたかったことに気づいて後悔したり嫌な気持ちになったりするので、そんな自分を変えたいと思っている。

*一線
人から一線置かれていると思われて友だちが少ない。自分なんかが相手に意見していいのか、という自分の気持ちから自分の意見を言えていないのが原因。面倒な性格だ。


【想い出話】

*求められたら応えたい


▽真琴ってすっごい王子様みたいでイケメンだよね!身長も高くて、彼女も居たぐらいだしね。そういえば、同窓会とか会ってないかも。今はどうしているんだろ〜。

▽真琴はもっと母さんのように女らしくしてほしかったものだ。ダンスなんかやらせて、ジャカジャカうるさい音楽を聴いて、男みたいじゃないか。

私はダンスとか運動とか得意で、かっこいいロックバンドが大好きで、身長がほかよりちょっと高くて、声が少し低めで、女の子には優しくしてた。それだけで王子様なんて呼ばれた。
それに応えた。
女の子には手を引いて優しくリードするようにしたり守るようにしたり、蝶よ花よと優しくした。
みんなカッコイイって喜んでくれた。


母さんは優しかった。ダンスがやりたいといえば習わせてくれた。スカートよりズボンが良いといえば買い与えてくれた。
そんな母さんは死んでしまった。
その後、父さんは変わった。
女の子らしい振る舞い、趣味、見た目を求めた。
父さんの前では髪を結った。
習い事はダンスはやめてピアノを習った。
バンドのCDは押し入れにしまって、代わりに楽譜とコスメを置いた。
ねぇ…お父さん。私、今可愛いかな?


*居場所

▽昔、うーみんっていう萌声でロリっぽい配信者いたよね。急に消えたけど、どうしたんだろうな、意外と転生してたり……いや、ないか。

可愛いがわからなくて愛らしい配信者達のようになればいいとその時は本当に思って配信者になった。可愛らしい声を取り繕って、ふわふわしたキャラクターを演じた。きっと、本当は女の子としての、可愛いって言われるための居場所が欲しかった。
けどやっていく内にわかった私が可愛いんじゃなくて、うーみんが可愛いだけだ。私は一生そのままだ。それでもよかった、期待に応えたい。
そして私が可愛いって言われ、認められる居場所はここだけだった。


*可愛いもの
最初はあんまり興味がなかったんだけど彼女ができてからちょっとずつ興味が出て好きになったんだよね。メイクするのも雑貨を見るのも楽しくなっていつもより輝いて見えたんだ。

*ギャップ
家の外ではカッコいい真琴くんが求められて、家の中では可愛らしい真琴ちゃんが求められて板挟みで、居場所はあったはずなのに苦しかったなぁ…。でも私も環境に甘えていたんだろうな、大人になった今、私は周りにどう振る舞って立ち回ればいいか微妙にわかんなくて、闇雲に動いてるように感じてしまうんだ。


【備考】

*履歴
15歳/私立の大学付属の女子高出身。
18歳/配信活動を始めた。
20歳/唐突に配信活動を引退。
22歳/大学卒業後服飾系の会社に就職。
24歳/ナイトエスケープで活動するための資格を取得。_アパレル店員に転職。_VTuber活動を開始。

*うーみん
深夜にこっそりとゲームをしたり喋ったり歌を歌う配信者"うーみん"として活動していた。
幼く親しみやすく愛らしい声と容姿が特徴で今とはまったく異なるキャラクターだった。
ある日、父にバレてPCや配信用の機材を壊された。

*父
お淑やかで女性的になるように真琴言い、真琴もそれに従うようになった。真琴が配信活動を遣っていることを知ると嫌悪感で激怒しPC等の機材を壊し、「何、馬鹿な真似をしているんだ。気持ち悪い」と言い放った。
そこから関係は良好とは言い難い。
ただし父から一方的に結婚はしないのか、彼氏はいないのか、と連絡が来る。

*お酒
父から「気持ち悪い」と言われたことや機材を壊されたことのトラウマや酔っている間は自分の立ち振舞い等を考えたくないときに飲んでいた。初めは現実逃避の道具でしかなかったがお酒を飲みながら配信したり喋ることが生きがいになっている部分もある。

*元カノ
女子高時代に付き合っていた女の子がいた。
カッコいい真琴で居ようとして彼女に優しくリードしていたが、相手に譲りすぎる真琴の性格のせいか相手が本心がわからないと感じたり一線を置かれているように感じさせてしまいそれが理由で相手から振られ破局した。

*元カレ
大学時代に合コンで知り合ったことで交際していた。女らしくする自分が気持ち悪いんじゃないかと不安になり自分に自信が持てなくて自分から振った。今までの恋愛でずっと自分の非で破局していると感じそこから恋愛をあまりしなくなった。


▽▽

「いつか自分に自信が持てて周りに振り回されなくなれば、きっと今より生きやすくなるんだろうな。なれたらいいな……ってアラサー目前の女が何言ってんだろうな、」
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